2020年07月08日

今池シネマテークで映画「SKIN」を見た。白人至上主義について知る。

「Black Lives Matter」で連日アメリカのニュースを目や耳にしますが、そんな中でひときわ注目されている作品が公開中です。
幼い頃両親に捨てられ、白人至上主義者に洗脳されて育った筋金入りのレイシスト、ブライドン・ワイドナーの狂気と贖罪を描いた映画「SKIN」。実話です。
人種差別の思想から、実際レイシストの人がどんなことをしているのか、どうやって仲間が集まってくるのか、また、そこから逃れようとしたときにどんなことが起こるのかっていうのを知ることができました。





スキンヘッドで顔面に憎悪を象徴する無数のタトゥーを持つ、主人公のブライオン。
彼は白人至上主義者に育てられ、差別と暴力に生きてきました。ある日、シングルマザーで3人の娘を育てるジュリーと出会うと、自分の人生に迷いを感じ始めます。グループを抜けてジュリーと新しい生活を始めようとしますが、前科とタトゥーが障害となりなかなか仕事に就くことができません。また、彼の裏切りを許さない組織から執拗な脅迫や暴力を受け、容赦なくジュリーたちにも向けられていきます。
そんなとき、以前は対立していた反ヘイト団体を運営する黒人のダリルが、白人至上主義者からの転向を手助けすると申し出てきました。タトゥー除去に資金を提供する人が現れ、ブライオンは計25回、16ヶ月に及ぶ除去手術に挑む・・・というお話。

顔や体に彫ってあるタトゥーは鉤十字とか強い意味を持つものが極太でしっかりと刻まれているんですね。タトゥーを入れるときだってウイ〜ンとやって墨も入れて痛いはずなのに、これらタトゥーを除去するっていうのはもっともっと痛いんだそうですね。大の男がうめく姿、しかも全身、顔も指も、その覚悟がどれだけのものかっていうのもタトゥーの除去シーンからも伝わってきます。


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このブライオンを演じたのが、映画「リトルダンサー」のジェイミーベル。しなやかにバレエを踊る少年が、スキンヘッドでタトゥーまみれのネオナチを演じているわけです。
このタトゥーをメイクで入れるのに3時間ほどかかったそうですけど、ジェイミーベルはそのタトゥーが入ったまま数日生活をしたそうです。役作りをして、撮影に臨んだ彼の姿はダークサイドに堕ちたように常に怒っていて、怪物と化していたそうなんですね。

映画を見る前に「怖かったらどうしよう」って思ったんですけど、目を覆いたくなるような怖さっていうのはなくて・・・実際同じ人間で「白人以外はアメリカ人じゃない。黒人は殺してもいいんだ。」なんて本気で思っている人たちってこういう風に生まれてくるんだ、っていう人間の闇っていうのが何かを知らなければ根本的な解決にはならないんじゃないかなっていう気持ちで見ることができました。


で、監督はイスラエル出身のガイ・ナティーヴさんっていう方なんですけど、おじいさんがホロコーストの生き残りの方で、「ヘイト=憎む」っていうことの恐ろしさや虚しさっていうのも知っているし、次の世代のためにも伝えたかった、と。

ただ、最初はすぐにこの実話の映画化ができたわけではなくて、こういうテーマだけにプロデューサーに反対された、と。そこで資金調達のために、同じ人種差別をテーマにした短編の作品を作ったところ、それが数々の賞を受賞し、ついに2019年アカデミー賞短編映画賞を受賞。たまたま映画を見たスティング夫妻が気に入ったそうで、妻のトゥルーディー・スタイラーがプロデューサーとして協力してくれたことが資金面での支えに。そして、監督曰く、トランプ大統領が誕生したことが長編制作への追い風となったそうです。「アメリカの裏が、表に出た」と。皮肉ではありますが、多くの人たちがあらためて人種について考え、この作品や出来事(人物)に興味をもったということになります。


現在公開中、映画「SKIN」ぜひ見て、今起きていることについても知ってください。


今池中華そば.jpg


映画の前に足を運んだ「大文字」。
中華そばのお出汁に心がジーンとなりました。
7席あるお席が現在はソーシャルディスタンスのため4席に。
こういう飲食店がきっとたくさんありますね。どこも頑張ってほしい。


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2020年07月01日

四女がすごいぞ!映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

原作はアメリカの女性作家ルイザ・メイ・オルコットによる19世紀の傑作「若草物語」。これまで1933年、49年、94年と映画化されてきましたが、この度また現代版となって蘇りました映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」。日本では興行収入ランキング2週連続で2位となっています。





ときは南北戦争のころですね。作者が自身の姉妹をモデルに書いたお話で、まったく違うタイプの4姉妹が出てきます。

これまでの若草物語とは違うのが、彼女たちの幼少の頃からを描くというのではなく、まず主人公は次女のジョーが出てきます。彼女は作家を目指して出版社に自分の原稿を持ち込む・・・そこから、あぁこれはジョーという女性が夢を追う話なんだ、とわかる。
ニューヨークの街を走り抜けるシーンが瑞々しいです。この主人公を演じるのはシアーシャ・ローナン。26歳にしてアカデミー賞主演女優賞3度ノミネートしている女優さんですが、若草物語のジョー役も彼女以外には考えられないですね。


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「わたしは一生結婚しない」と言って、好きだったはずの隣の家に住む仲良しのローリーのプロポーズの断ってしまう・・・


長女メグを演じるのはエマ・ワトソン。結婚することが自分の夢だとしながらも、現実に起きる貧乏生活の苦しみも描かれていて、でもそれに対する夫への愛情とか献身的なところ、それを言葉に変えられるところは、私は乏しい部分なので恐れ入りました。

3女のベスは、ピアノがとても上手いんですが、病弱で、物語の展開としても彼女の病気とともに大人になった姉妹がまた揃って、少女時代の回想シーンになっていきます。後半は映画館のあっちこっちからすすり泣く音が聞こえてきて私も頑張ってこらえました。

そして、ちょっとビビりました。4女エイミーがすごいですね。

女優さん誰かと思ったら日本でもロングヒットしています「ミッド・サマー」の主人公のフローレンス・ピューという人なんですが、今回の作品が4姉妹がある程度成長して大人になっている時間の方が長いから成り立つんだと思うんですが、このフローレンス・ピューって声が低音ボイスで、4女のエイミーは画家になるのが夢なんだけどジョーほどの才能はない、しかも片思いしているのはジョーを好きなローリーっていう状況で、それにめげず自分をうけとめて力強く行きて行く女性になっているんですよ。これまでだと、ただの甘えん坊の末っ子として描かれているので、そうじゃなくって、幼少の頃はわがまま娘に見えたエイミーも大人になって、いかに成長したか、乗り越えた先につかんだものもあった、というところをきちんと描写したのが、今回の若草物語なんですね。

つまり、この映画での「若草物語」の解釈は、みんなにはそれぞれの意志による輝かしい物語があるんだよ〜、それが「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」だと受け取りました。これは、もう監督グレタ・ガーウィグの手腕とセンスですね。
家族愛とロマンスのお話ですが、それで終わらせない清々しいラストパートもあっぱれです!


若草物語4人.jpg


そして、アカデミー賞衣裳賞受賞しています。その衣裳が、今っぽいカッコ良さがあって、スタイリングをあえてそうしているんだと思うんですけど、戦争の最中なので贅沢できないっていう時代背景をとらえながら、ファッションでキャラクターの状況とそのキャラが発したい心情を見事表現できていると思います。

あとは、生活に困っている人を放っておけない母ローラ・ダーンと、ちょっとチャラいティモシー・シャラメも最高でした。(お金持ちで独身の叔母役メリル・ストリープ、彼女が出ていることでハリウッド作品にきちんとなっていたこともGOOD!笑)

映画「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」、現在公開中です。


グレタガーウィグ.jpg


この映画がお気に召した方は、ぜひグレタ・ガーウィグ監督の他の作品もぜひ。
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2020年06月30日

2020年6月に聴いた、なりたまとめ。

noteをやっている人を最近ちらほら見ます。
実は結構前にわたしも勧められました。
確かにnoteを使うと音楽やアーティスト紹介も読む人にとって読みやすくなるのかも・・・
考えてみたけど、考えただけでストップしております。笑

ジメッとしてます。サラッといきます。





Black Lives Matter(黒人の命を大切に)は日本でもすっかりみんなが知っているフレーズとなりました。
こういうときには皮肉でもありますが、多くの貴重なメッセージソングやプロテストソングが生まれるものです。
この曲もその一つですね。アンダーソンパークがJay Rockとともに歌った1曲。The InternetのSydやAndra DayなどがMVに参加しています。ラストに、今回の運動のきっかけの死となったジョージフロイドさんはじめいろんな人の名が集まり「拳(怒りのフィスト)」を形作っていますね。





クロエ&ハリーはビヨンセのレーベルからリリースしていて最初は妹分みたいなキャッチコピーだったと思うのですが、ふたりは姉妹で23歳と20歳、前作のときに比べるとすっかり大人になりました。
個人的には、こんな衣装っぽいのより以前のナチュラルなファッションの方が好きなんですけどね。
チャリティー番組のGlobal Goalに出演していて、キレッキレのパフォーマンスをしていていました〜。





日本生まれでロンドン育ちのRINA SAWAYAMAが今年は欧米で大きな評価を得ていますが、大阪生まれでアメリカにいるこのR&BシンガーJojiさんのほうがセールス的にも欧米で成功したという点では先輩かもしれません。
7/10に88risingから新作となる2枚目のアルバム「ネクター」をリリース。楽しみです。
このMV面白いです。The StrokesやKhalidなどの監督も務めたアンドリュー・ドノホが手がけたMVは、地球を脱出すべく科学者に扮したジョージが奮闘するする姿がぶっ飛んでます。笑





売れている人たちが続いたので、そうじゃない人たちで。笑
4月にはデビューしていたカナダMontrealのバンド、Pottery。陶器って名前のバンド。
いいですね。たまたま聴いて弾むパーカッションで気持ちいいです。他の曲がソウルなポールウェラーのようなのがあったり、一瞬クラッシュっぽいのがあったり、どの曲もちょっとずつ耳馴染みがある感じ。何よりこのMVのイラストがいいですね。





あぁ、安心のサウンド。スッキリ。
9月に新作「ULTRA MONO」リリース。イエイ!





イギリスはロックダウンや外出自粛があってミュージシャンのMVも先ほど同様こういう感じになっちゃったんでしょうかね・・・エクササイズ系というか。みんなでの撮影が可能だったということは、こちらの撮影はもっと前に行われていたと思います。(オチ、むちゃくちゃやん。笑)
音楽の役割っていうか、こういうときこそMVでうっぷんを晴らせるのがいいですよね。





フランスのレーベルKitsuneから、カナダ人アーティスト/プロデューサーのパットロックのNewEPから。
先日、ヒラヒラの袖の洋服を着た若い女性のまさにその袖がめくれ上がって二の腕がプリンプリンしていたのを見て「初夏だな」って思ったんですけど、そんなウキウキする暑さとリンクさせたいサウンド。





ロックダウンの真っ只中、イーストロンドンでそこに住む人たちにも協力してもらってスマホで撮影してもらい、それを編集してできたMV。普段は演劇や映画、ギャラリーなどを楽しんでいるはずなのに・・・通りも空になっていて、生き残っていけるのかどうか。この曲は、喪失や切望、また何かを救うことができないことに気づくということについて歌われているそう。





今月リリースされたアルバムでよく聴いていたのがBIBIO。プロデューサーであり数々の楽器も演奏できちゃう音楽家です。
伝統的なフォークから影響を受けたという昨年のアルバムに続くEP「Sleep on the Wing」のタイトルナンバー。
鳥の中でも長い時間空で過ごすアマツバメをイメージしたそう。ちなみにアマツバメは飛びながら眠れるそうです。
番組ディレクターに「この曲眠くなるよね」と言われ「えーそんなことないです!ぜひアルバムごと聴いてください!!」とゴリ押ししたのですが、よかったらぜひEP10曲聴いてくださいね。番組でかけてくれたのは嬉しかった。





クルアンビン、番組の月一コーナー「Payday for the Music」でもピックアップさせていただきました。
嬉しいですね。そしてNewAL「Mordechai(モルデカイ)」リリースされました。
これまではインストバンドだったクルアンビンの初のしっかりした歌詞は、ギターもベースも邪魔することなくあえて空けたというスペースにきちんと入っていました。計算された曲作りは、心地よくさせてくれるし、忙しい日常を和らげてくれるし、癒してくれます。
この曲も、ほんと涙腺ゆるみますね。リスナーさんからのメッセージも結構届いていて、それが嬉しいです。


2020年、半分終わるんだってさ・・・わぉ〜。


posted by なりたま at 16:30| music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月17日

ヤバい、街行く人がゾンビに見えちゃう。映画「デッド・ドント・ダイ」

映画館が再開しまして久々に昨日言ってきたんですけど、映画館はやっぱりいいですね。


デッド入り口.jpg


「伏見ミリオン座」に行ったんですが、席は1つおきに空けて距離をとって、いたるところに手を消毒するスプレーが置いてありました。平日だと普段もそんなに混んでいないんですけど、満席になる週末や夜の時間帯を考えると売上は半減以上ってことですからね・・・色んな方法で映画館がやっていけるよう願っています。

さぁ、では、何を見てきたかというと・・・ジム・ジャームッシュ監督最新作「デッド・ドント・ダイ」、ゾンビ映画です。





アメリカの田舎町センターヴィルである日、おかしな事件が起こります。それは、ダイナーで女性二人が何者かに襲われて(といってもゾンビなんですけど。笑)変死体として発見されます。ビル・マーレイ演じる警察署長クリフとアダム・ドライバー演じる巡査のロニーは謎を突き詰めるのですが、不吉な予感は当たり・・・というお話。

もう途中から一体何を見させられているのか、わけがわからず、というか映画が始まって、いろんな人が出てきて何かするたびに笑いが止まらないという・・・。ジム・ジャームッシュ好きにはたまりませんね。


デッドイラスト.jpg


イギー・ポップが始まってゾンビ役で出てくるんですけど、もう出てきた瞬間「出落ち」なんですよ・・・笑っちゃう。で、ダイナーに入ってきてもうひとり女性のゾンビがいるんですけど「コーフィー・・・コーフィー・・・」って。インパクトが強すぎる。

トム・ウェイツも出ていて、森で野宿する世捨て人っていう役で、役でもう出落ちですよ。笑。見た目がずるいもん!で、割とずーっと出ています。





結局、俳優さんにとって「映画がヒットするから出演したい、とかではなく、この監督だから出ます」っていうのがジム・ジャームッシュ監督で。こういう系の監督、日本だったら三谷幸喜監督とかでしょうか。いわゆる毎回出演する俳優さんもおなじみで・・・今作品では、

一番ぶっとんでるティルダ・スウィントンは「葬儀屋」の役です。東洋に傾倒していて、部屋には仏像があり、腰には常に日本刀を刺しているという・・・死体に対してあることもしますが、それは日本の慣習だと思います。

それから、ミュージシャンでいくと、ヒップホップのウータンクランのリーダーRZA(リッザ)出てます。ZIP-FMでかかるのはセレーナ・ゴメスですかね。彼女は若いですけどアメリカではもう完全に実力派の人になっていてNetflixの「13の理由」では製作総指揮をやっているんですよね。で、ジムジャームッシュが声をかけて集めたのは、いつものメンバーだけじゃなくて、若手ではもともとはSNSのインフルエンサーだったルカ・サバトっていう今注目の人だったり、「X-MEN」とかに出ているケイレブ・ランドリー・ジョーンズは日本でいう中村倫也さんのようなカメレオン俳優っていうんですかね、ミュージシャンでもあって奇抜なタイプの人なんですけど、そういった「今知っておいたほうがいい俳優さん」もいっぱい個性的すぎる役で出ています。

こういうことができるのが、ジム・ジャームッシュのすごいところなんですよね。
結局みんなゾンビになっていきますからね〜。むちゃくちゃです。笑
ただ、この構想は「今の時代に、スマホ中毒やコンピューター中毒になっている人たち」を見て思いついたそうで「今日(こんにち)人々の振る舞いというものが、よりゾンビ化している印象がある。みんな自分のことしか考えられなくなっている。そういう生き方が結果的に世界を破滅に追いやっているのに、多くの人が無関心だ。」とジムジャームッシュはおっしゃっています。さぁ、この映画は警鐘を鳴らせるでしょうか?

映画「デッド・ドント・ダイ」現在公開中です。


デッド手.jpg


【ネタバレあり】

吹き出してしまったのは、土の中から出てきたゾンビたちが、自分たちが依存してきたものを追いかけさまよい歩くシーンがあるんですが「Wi-Fi〜 ワイファ〜〜イ」ってさまよってたのが爆笑でした。もう街で見かけるスマホに夢中な方々も、映画を思い出したらゾンビに見えてしまうかも。ま、自分も含めてですが・・・。

posted by なりたま at 18:40| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月10日

覚王山の苺大福で福来たれ〜。

「覚王山 フルーツ大福 弁才天」の大福。
初めて食べましたー!


覚王山いちご大福.jpg


創業令和元年・・・去年じゃん。笑
できたばかりですが、すでに店舗がたくさんあって大人気のお店です。

いただいたのは「紅ほっぺ」
専用の糸でふたつに割ると・・・


苺大福開腹.jpg


うわ〜、映〜え〜る〜♪(*^ o ^*)

これは人気なのはわかります。ちょっとしたお土産にもいいですもんね。
ところが、食べてこれまたびっくり。美味しい☆

フルーツそのものが糖度がとても高く、そのフルーツの美味しさを引き立てるような白あんでした。
イチゴの果汁がお口の中でじゅわ〜っと。


蒸し飯.jpg


昨日は番組ディレクターにいただいた「蒸し飯」を晩御飯に。
海老とそら豆の蒸し飯でした。

中にちょいとお味噌が散りばめられた黒豆などのご飯になっていてほどよい塩味。
彩りがよく、朴葉の香りもとてもよかったです。


昨日SNS等でメッセージくださった方、ありがとうございました。


posted by なりたま at 18:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月03日

映画館の再開、嬉しいね。映画「ブレッドウィナー」

映画館が再開して距離を保っての鑑賞とはなりますが、少しづつ戻っていつの日かまた満席になることを願っています。

先週末土曜日から今池シネマテークで公開されている映画「ブレッドウィナー」。Netflixでは「生きのびるために」というタイトルで配信されています。
タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、過酷な日常を生き抜こうとする少女とその家族の姿を描き、第90回アカデミー賞にノミネートされた社会派アニメ映画。原作はカナダの児童文学作家デボラ・エリスの小説「生きのびるために」。





両親と姉、幼い弟と暮らす少女パヴァーナは、戦争で片足を失った父と一緒に露店を出して日銭を稼いでいました。そんなある日、父が突然タリバンに連行されてしまいます。女性だけでの外出が禁じられているので、一家は食料を買うことすらできず窮地に陥ってしまいます。そこで、パヴァーナがとった行動は、髪の毛を切って男装し、街へ働きに行こうとするのですが・・・というお話。

2017に制作された映画で、女優のアンジェリーナ・ジョリーが制作総指揮だったことでも注目された作品です。
アフガニスタンの人って、目がグリーンなんですよね。褐色の肌に黒髪で、ちょっと話がずれるんですが、モデルさんになる人も結構いるんだそうです。この映画の主人公パヴァーナのまっすぐな緑色の瞳もすごく印象的です。で、性格も活発で物怖じしない感じで。


お父さんが元教師で、市場の露店ではなにかを売るだけでなく、人々の手紙の読み書きをすることでも生計を立てるんですが、パヴァーナも教わっているんですね。これが、ストーリーに後々関係していきます。
お父さんがタリバンに連れて行かれて、さぁ、大変。一度はお母さんと一緒に父を探しに行こうとするんですが叶わず、街で見つかろうものなら罰を与えようと追いかけ回され、そんな中で中で髪を切って男の子になりすましたパヴァーナは、まず買い物をしてみるわけです。すると、ばれないんですよ・・・いえーい。そんな時に、ある友人に声をかけられるんですが、それがなんと同じく男の子に変装した女の子の友達で、それで働き方や生き方を教えてもらう、と。

で、この映画ではアニメーションではありますが、向こうで実際に起こっていることも描かれているでしょうし、あとはタリバン政権下のアフガニスタンの中でも女性と分かればすぐに攻撃する男性もいれば、そうではない情を持って接してくれる人も現れて、そのパヴァーナを取り巻く人それぞれの物語にもグッときますし、パヴァーナはお父さんを助けにも行くんですが、その姿は最初はか弱い部分もあるんですが、だんだん勇敢になって冒険物語のようでもあるんですよね。

そして、その物語を想像力豊かに彩ってくれるのが妄想の物語を語るシーンなんですよね。小さい時からお父さんに聞かされてきた物語で、パヴァーナも幼い弟に聞かせるシーンもあるんですが、この物語の再現シーンが切り絵のアニメでできているのがすごく可愛くて素敵なのと、映画のクライマックにこの物語と重なっていく迫力がすごいので、ぜひご覧ください。


余談ですが、監督のノラ・トゥーミーさんは10代のころに生計を立てるために、野菜工場で働いていて、野菜の品質チェックを1日12時間、3年もの月日に渡ってやっていたそう。そのときに、自分自身に物語を語り続けることで、過酷な時間を乗り切ったんだそうです。なので、この映画でも、パヴァーナが何度も語るんですけど、降りかかってくる困難に対してポジティブなことを思ったり行動したりするんですよね。常に希望があるんですよ。その発想が映画を見る人にも元気を与えてくれると思います。
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2020年05月31日

2020年5月に聴いた、なりたまとめ。

みなさんそうだと思いますが、まったくゴールデンウィークらしくないGWを過ごしました。
週末になったらどこかのテイクアウトを買いにいくっていうのを繰り返し繰り返し。
Twitterをこれまで以上にこまめにやるようにもなりました。
日々のニュースも世界中で起きている出来事もいっぱい知りました。

でもSNS疲れにならないよう適度に放置するのも大切ですね。
情報がとにかく多すぎる・・・ただ見ていた分音楽情報も多く得た月だったなぁ。

10選では終わらない気がするけどいってみよう・・・。





ニュージーランドのバンドのバンドThe Bethsの7月にリリースされる2ndAL「Jump Rope Gazers」から。相変わらず弾けてて楽しいです。新作も楽しみです。
面白いサウンなんですよね。アメリカ西海岸にありそうなメロコアっぽさなのにハードロックが重なったような。ジャズを勉強してきたという彼女らですが、結構計算された曲作りなのでしょうか。4月に公開された"Dying To Believe"もGOOD!





猛烈に好きですこのバンド。サウスロンドンのポストパンク・バンド、Talk Show。トークショウがバンド名とは、挑戦的なのか売れる気ないのか検索に困る系です。笑
4曲入りのEPが出ているんですが、ジャケットが赤いグローブをはめて白いハチマキで目隠しした無数のファイターたちがごちゃまぜに殴り合ってるイラストで素敵なんですよ。音もほどよくキャッチー。





では、大先輩のスリーフォード・モッズ。2013〜2019年のファンから人気の高い楽曲を中心にシングルのB面や未発表曲なども入ったアルティメット・コレクション「All That Glue」から。
イギリスの労働者階級や社会に対する不満や怒りを歌詞にしているのが特徴という彼らですが、F*ckとS*htがモッシュしているかのような陽気な?アルバム。ある意味イギリスがわかります。最小限の楽器でこのパワーっていうのは今の時代にとても合ってると思う。





番組でたくさんかけさせていただいています。
ヘヴィなサウンドですが歌っているのは「人生っていつも空っぽってわけじゃないぜ。好きなことおおいに言って、母親にも愛してるって伝えろよ。君に会う光の下に座って輝く未来を楽しみにするんだ。」みたいなこと。いい歌。





Bella Unionから来月デビューアルバムをリリースするUKデュオDrab Cityも楽しみ!
ウィッチハウス(ざっくり言うとオカルト系のミステリアスな電子音楽)プロデューサーのoOoOOとIslamiq Grrrls(どちらも名前がクセありすぎなんじゃ〜)による2人組で、今公開されている曲どれも魅惑的です。この曲の1'56"からのギターもたまらんです。
コロナの状況でなければ今最もライブが見たいアーティスト。





NewAL「Notes On A Conditional Form now」の中で最も好きな曲のひとつ。
The1975をあらためていろいろ知る中で、マシューヒーリーと好みが似ているとも思った。
一緒に歌っているのはフィービーブリジャーズ。





この人すっごいいいです。
トレイシーチャップマンに影響をうけて歌を始めたそう。納得。





NewAL「Making a Door Less Open」作れそうで作れない音が鳴っている。打ち込みモノと楽器モノ(特にアコースティック)で分け隔てがないんだろうな。ジュリアンカサブランカスはウィルトレドの才能と感覚が羨ましいんじゃないかと勝手に想像して聴いて楽しんでいます(この曲はちょっとBECKっぽさも漂うけど)。全体通してリムーブ上手。





ベトナムをルーツに持つアメリカ人タオのバンド、Thao&the Get Down Stay DownのNew「Temple」はパーソナル作。ベトナム戦争を経験した母についてや自身のセクシャリティーにも触れています。"Phenom"と"Rational Animal"がカッコ良すぎでしょ。彼女の持ち味が様々なジャンルをやることで一気に開花。





おぉ〜これは大作!ラストに持ってこよう!と今お届けしているが、どうしようこのへなちょこ感。笑
ロンドンの2人組ハピネスのNewAL「Floatr」から。なんか浮遊感もあってクセになるのよね〜。


もっといろんな曲やアルバムがリリースされているのですが紹介しきれず・・・。
きっとどこかで。
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2020年05月27日

自分でネイル〜イギリスのパンケーキ「クランペット」

ネイルに行けなくなって、あらためてネイリストさんの技術の素晴らしさを実感します。
早く安心してネイルサロンに行きたいな。もうそろそろいいのかな。
信頼関係があれば、もしかするともう通っていらっしゃる方もいるでしょうね。
私はこれまでのネイリストさんが瀬戸市に行ってしまったのを機に、新しいサロンに行くことのないまま今回の事態になってしまったので、意を決して自分でやることにしました。

2回目。甘皮処理が本当に難しい。っていうか無理。笑
ハサミで切っても残ります。うーん。無視。
塗り方は以前よりマシになりました。


ネイルはミントグリーン.JPG


ストーンをのせるのがやっとです。
あとは、筆でシュッシュッってやって・・・あー絵が描けるようになりたい。


お料理は、今まで作ったことがないものにチャレンジ。
といっても、週末食べるものが微妙に足りなくて、それで作ってみたのが「クランペット」。
たまたま見かけたレシピなんですが、英国のパンケーキということで作ってみました。

小麦粉200g
砂糖小さじ2(6g)
塩小さじ1/2(3g)
ドライイースト小さじ1(3g)
牛乳300cc

@適当に全て混ぜる
Aラップをかけて冷蔵庫で8時間、または暖かい場所で1〜2時間放置して、プツプツができて2倍に膨らんでいたらOK
B油をひいたフライパンで弱火〜中火で4〜5分焼く
Cメープルシロップやバター(マーガリン)をのせて完成


クランペット.jpg


焼いたパンの香りがするとのことで・・・うーん、言われればするかな。

いただきます。
きゃ〜、モチモチ。美味。
スタッフにいただいた柿のシロップが甘すぎず酸味があって合います。

にしても、ぺったんこ。いいのかなぁ。
・・・あ、「ドライイースト」じゃなくて「ベーキングパウダー」を入れてた!

ま、なんとかなります。簡単です。ぜひ。


おはぎ.JPG


買ったおはぎが超ウマイ!

どうしても食べたくて、つぶあんもこしあんも買ってしまった。
こしあんの方は中がよもぎ餅なんですよ。
ヨモギをいただけるのも今月いっぱいくらいかな、と。


暑くなってきたので、水まんじゅうも売ってたなぁ。



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2020年05月22日

巣ごもりにオススメの長尺映画B「6才のボクが、大人になるまで。」

上映時間2時間45分 映画「6才のボクが、大人になるまで。」


長尺の映画で個人的に最も好きな映画がこれです。2014年の作品。
6才のメイソンくんが大人になるまでを綴った、本当に12年かけて撮影した映画です。両親が離婚して、新しい父が暴力的だったり新しい兄弟と仲良くしたり、転校繰り返さなきゃいけなかったり、いろいろありながら成長していく。





特に何か出来事があるわけじゃないんですよ。でも、セリフが5分おきに面白かったり名言だったりするし、10分おきにロックが流れるっていう・・・これは映画「スクール・オブ・ロック」と同じ監督っていうところでロックが好きな人にも楽しい映画です。





【ネタバレ含みます】

時がいつかがわかる描写にも注目です。
バラク・オバマ氏が大統領になる前から、大統領選直前に変わるところでは支持する人しない人との会話のシーンがあったり(子供たちが支持を表明するフラッグをあちこちに配りに行くなんてアメリカらしいですね)、携帯電話もスマホに変わるタイミングがあれば、あとはわかりやすいのは子供たちがジュニアスクールからハイスクールになり・・・という。

最初の方は、ハリーポッターが公開っていうところでも、それが何年のことだったかわかる人にはわかるんじゃないでしょうか。

そして、お父さん役のイーサン・ホークがいいんですよ。

夢見やさんで仕事もままならなくてメチャクチャなんですけど、週末に子供たちと遊ぶ時は野球見に行ったりキャンプしたり、そんな中で、いいことも言うんです。
娘、メイソンのお姉ちゃんに「会えなかった2週間、どんなことがあった?」って聞くと「別に」って言うんですよ。すると車を止めて「それじゃダメだ」って。家族が普段あったこと、学校であったことを話すことを怠けさせないっていうんですかね。

お母さんも「宿題しなさい」が口癖なんですけど、子供を守るし、愛情深いし、再婚は2回するんですけど、本当に素敵でラストのシーンは涙が出ます。「人生ってもっと長いと思ってた」振り返る間もないまま子育てやお仕事に必死だった母の言葉です。


そして、映画で流れる音楽。
Coldplayの”Yellow”から始まるのがまたテンション上がります。笑

このポールマッカートニーは、お父さんのイーサンホークがありもしない「ブラックアルバム」を作ってプレゼントするっていうシーンがあって、ビートルズ4人のソロの曲を勝手に選曲して一枚のアルバムにしてパッケージも作ってるっていう。
そのときに流れたのがWingsのこの曲でした。





こちらは、ドライブシーンで。
イーサンホークが子供たちに「この曲を聴け!アビィロードと同じレベルだ!」と。
そんな、子供たちに言っても。でも、そんな親になりたい。笑





アメリカ・ロサンゼルスのインディーロックバンドです。
この曲は映画で使用されたことで、特にヨーロッパでヒットしたそうです。

他にもBlink-182やシェリルクロウなども流れますよ〜。


映画を紹介するためにこの度あらためて見直したんですが、やっぱり素敵な映画でした。


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2020年05月20日

巣ごもりにオススメの長尺映画A「風とともに去りぬ」

おうちにいる時間が長い今、映画はご覧になっているでしょうか?
私は映画館は行けなくなっちゃいましたけど、見てる本数は変わりなしですね。

で映画紹介をこの番組ではよくしていますけど、新作がない今どうしようかってディレクターに相談したら「この機会に時間が長い映画はどう?」って話になって、それはいいなぁと思って名作をいろいろ見てみました。

長尺の名作を見て思ったのは、3時間4時間続いても無駄なシーンがなくて、淡々と続くストーリーのリズムがいいんですよね。
で、長尺の映画を観るコツはとにかくレンタルすること、そして「再生ボタン」を押す、クリックすることです。そうすればあっという間に映画の世界に引き込まれて、見終わったあとの達成感は格別です。


番組で2つめにピックアップしたのがこの映画でした。
上映時間3時間51分 映画「風とともに去りぬ」





見たことあります?この機会じゃないと見られないなぁって思って。1952年の作品です。

1861年のアメリカの南北戦争直前の園遊会のシーンから始まります。

なんといっても主人公スカーレットがいい人じゃないっていうのがいいですね。
気が強くて、妹の好きな人を簡単に奪ってしまうようなひどいことも平気でするような女性なんですけど、ただ自分の片思いはずっと実らないし、家を守り土地を守るために一生懸命働くんですね。それが彼女の人生、というか。こういう女性が主人公っていうのも、当時画期的だったそうですね。とても魅力的ですよ。

また、南北戦争中で男性は戦争にいっている中で、スカーレットは片思いしている男性の奥さんになる人とともに生きる時間が長いんですけど、優しくで聡明で方で、全くタイプが違う人間が寄り添うことで激動の世の中を生き抜いていくっていう、それは妙に納得させられました。
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