2021年09月08日

終わらない夏、映画「サマー・オブ・ソウル」でフェス体験を。

コロナがあって、今年も数々のイベントやフェスが中止になって、何か忘れかけていた熱気やみんなで集まって何かメッセージを発信すること、そういうものを思い出させていただきました。
先週末公開になりました映画「サマー・オブ・ソウル」。50年間封印されていたソウルミュージックの音楽フェスのドキュメンタリー映画です。





ドキュメンタリーですけど、もうフェスそのものって言ってもいいような内容の映画でした。

時は1969年。1969年といえば、そうです。ロックではウッドストック・フェスティバルが開催された年ですが、同じ年の夏に160キロ離れた場所で開催された歴史的なフェスティバルが「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」という6週間に渡って行われたフェスティバルです。

場所はニューヨーク北部のハーレム。そう、ハーレムといえば黒人が多く住む街として有名です。
映画では「ハーレムは、貧困層の街。しかし、都であって、発信地であるのよ。」なーんて語られていましたが、そのハーレムに30万人以上が集まったんですね。





彼が19歳の時ですね。映画はスティーヴィー・ワンダーのドラムソロで始まるんですよ。
彼はマルチ・プレイヤーですけれども、ドラムのプレイは本当に凄まじくって圧巻でした。

監督がザ・ルーツのドラマー、クエストラブことアミール・トンプソンだったからこういう始まりになったんですかね。分かりませんが、とにかくもうクエストラブのソウル愛がたっぷり詰まった作りになっていました。40時間以上あった映像の中から2時間にまとめたのが、この作品です。





このフェス、貧困の黒人たちが住むこのエリアになぜ30万人も集まったのかというと、なんと無料だったんです。それが実現できたのがすごいですよね。

出演したアーティストも凄いんです。
スティーヴィー・ワンダー以外に、BB KING、ニーナ・シモン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、スライ&ザ・ファミリーストーン、テンプテーションズを脱退したばかりのデヴィッド・ラフィン、今流れているフィフス・ディメンション・・・

フィフス・ディメンションは今のメンバーがコメントで登場して当時のことをお話ししてくれたんですけど、彼女たちはポップス扱い、白人の音楽をやっていると思われていた、と。だから、このフェスに出られたことはとても意味のあったことだと話していましたね。へぇ〜。





こちらは、メイヴィス・ステイプルズが彼の娘たちと結成したザ・ステイプル・シンガーズ。

このフェスの凄かったところは、ソウルだけじゃなく、ジャズもファンクもゴスペルもあったというところで、黒人音楽といってもそれぞれ音も違えば聴いている年代、ファン層も違うっていうのが、みんな一つの場に集まってみんなで気持ちや興奮、楽しさを共有できたってことなんですね。ゴスペルは、エドウィン・ホーキンス・シスターズの”Oh Happy Day”も聴けますしね。

あとは、ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプルズ、二人による大熱唱。
これが、大きな見どころのひとつですね。この映画で2回泣きました。笑





【ネタバレあり】

当時人気絶頂!もう何もかも別格でした、スライ&ザ・ファミリー・ストーン。
音がモダンですね。

今でいうユニバーサルなバンド。ドラムが白人で、その頃はソウルバンドでそんな白人に叩けるのかとまで言われていたらしいです。しかも、トランペットが女性なんですけど、これもまた当時、女性のトランペッターは珍しかったそうですね。スライにとっては、ドラマーが白人だろうが、トランペッターが女性だろうが、そんなことはどうでもよかったんですね。固定概念がないっていうのも感じられました。


https://youtu.be/Bm64mp0hSyU

ニーナシモン36歳。この後パリに移ることになります。黒人パワーを過激にメッセージにしたアーティストでもあります。なんというか、思想もそうかもしれませんが、よくも悪くも歌が凄すぎて、聴く人を動かしてしまう力があって・・・要はジョンレノンと一緒のような感じですかね。パワフルでカッコイイとも思うけど好きだからこそ切なくもなります。


映画「サマー・オブ・ソウル」
現在、ミッドランドスクエア・シネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋で公開中です。

posted by なりたま at 15:27| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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