原作は名作アニメーション「101匹わんちゃん」。そもそもこっちの原作って、どのくらいの方がご存知なんでしょうね・・・犬は白に黒ぶちのダルメシアンで、子犬がいっぱい生まれるんですけど、クルエラは毛皮にするためにそれらダルメシアンを捕まえようとするって話ですよね。
ですが、こちら実写版はその悪名高きクルエラの誕生秘話をスタイリッシュなパンクロック映画に仕上げました。
Florence + The Machineが歌う主題歌"Call Me Qruella"。
舞台は、パンクロックが台頭していた1970年台のロンドン。髪の毛の片方半分が真っ白、もう片方が真っ黒の少女エステラは個性が強くやんちゃで、男の子とも喧嘩ばかり。お友達は愛犬しかいません。結局小学校を辞めることになります。何とか生活をしていかなければいけないと、お母さんととあるお城を訪れるのですが、なんとそこでお母さんが亡くなってしまいます。
月日は経ち大人になったクルエラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店に潜り込んでいたある日、伝説的なカリスマ・デザイナー、バロネスと出会うのですが、彼女の元で働いているうちにある真実を知ってしまい・・・というお話。その後エステラは、ファッショナブルで破壊的な復讐心に燃えるクルエラへと変貌していきます。
パンクカルチャーっていうのは、いわゆる一言で言えば「破壊」の文化ですから。笑
パンクロックもそうですし、この当時のイギリスのファッションもそうですし、で、この実写版では本来悪役だったクルエラの誕生秘話をこの”パンク”にスポッと当てはめてみたってことなんですけど、もうそれが絶妙にハマったという感じですね。
で、この作品。コロナの中、アメリカでは今年5月にDisney+の有料オプション「プレミアムアクセス」で公開となったんですが、たった数日でとんでもない興行収入を叩き出しまして、一週間ちょっとで早くも続編の制作に乗り出した、というニュースが出たほどの高評価の作品です。
主演エステラ/クルエラ役を演じるのは映画「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン、そして、カリスマ・デザイナー、バロネス役はエマ・トンプソン。彼女はベテラン女優さんですね。「ハリー・ポッター」シリーズでも有名ですが、クリスマス映画「ラブ・アクチュアリー」でジョニ・ミッチェルを聴きながら涙する女性の役で出ていた方です。このエマ・トンプソンがかなり悪い役をしっかり演じてくれているので、クルエラがどんだけ派手にやっても(復讐しようとしても)応援して見たくなるっていう感じですかね。
そして、音楽がもう最高です!
お酒飲んで百貨店のショーウィンドーをめちゃくちゃにするシーンにナンシー・シナトラを使ったり、バロネスが初めて登場するシーンにドアーズ、また、クルエラがゲリラ的にファッションショーをするシーンでは、Deep PurpleのHushが使われたり、その他、Queen、The Clash、ブロンディなどなど、あらゆるシーン全てで流れているロック、パンクだけでなく、今かかっているOHIO PLAYERSなどソウル系のチョイスもどれもエッジが効いててカッコ良かったです。
番組の選曲がお好きな方には間違いなく楽しんでいただける映画ですので、ぜひ映画「クルエラ」Disney+でご覧になってくださいね。
このカバーも最高でしたね・・・。
【関連する記事】
- 父子の絆づくりにレシピがあるならば…映画「モロカイ・バウンド」
- 記憶が宝物であることを知る。映画「さまよえ記憶」
- 映画「ウムイ 芸能の村」で想う沖縄と我が故郷。
- 海外の数々のアワードで受賞した日本の映画「私はどこから来たのか、何者なのか、どこ..
- シーアのカラフルカラーは多様な世界を優しく包み込んで。映画「ライフ・ウィズ・ミュ..
- 音楽に魔法がかかる未来であってほしいのです。映画「ロックフィールド」
- お家騒動もポップな名曲の数々で心情がしっかりと。映画「ハウス・オブ・グッチ」
- 年が明けるとデヴィット・ボウイを想う。映画「ジギー・スターダスト」再び公開。
- ロンドンの60年代はこんな感じでは体験したくない!? 映画「ラストナイト・イン・..
- ザ・スミス漬けになります。映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」

