2021年10月22日

イギリスに実在した音楽ライターの実話青春物語「ビルド・ア・ガール」

今朝ご紹介するのは、イギリスのジャーナリストでベストセラー作家でもあり、TV司会者も務めるキャトリン・モランの若かりし頃を描いた、映画「ビルド・ア・ガール」です。今日公開。





彼女は、16歳の時に週刊音楽雑誌「メロディ・メイカー」で史上最年少のロック評論家として活躍した人で、その当時90年代のロックシーンを体感しては、それを文章で表現してきたわけですが、さぁその評論というのも時代が時代ですからね・・・笑。





1993年、イギリス郊外に暮らすちょっとポッチャリのメガネ女子、ジョアンナ。
売れないのに今でもミュージシャン志望のお父さんと、2人の赤ちゃんが生まれて産後うつのお母さん、部屋をシェアする兄と素直で可愛い小さな弟の7人で暮らしています。
部屋に飾ってある歴史的有名人やアーティストたちと会話するほどの想像力と、学校の課題に何倍もの文字量で応える文才を持っていながら、学校では冴えない生活を送っていました。
そんな日々を変えたい彼女は、ある日、大手音楽情報雑誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功するのですが・・・というほぼ実話のお話しです。

今マニックスが流れていますけど、この映画でジョアンナはライブ自体、初めて体験するんですね。それがマニックスのライブなんですよ。ガツンと衝撃を受ける・・・素敵なシーンで、私は目が潤みましたね。笑
当時は今みたいにSNSなどはないですから、音楽雑誌の持つ影響力っていうのは絶大なんです。ジャーナリストにものすごくパワーがあった時代で、ライターの仕事をするにあたって、主人公ジョアンナもタダでライブが見られるパス(シールみたいな)をもらって中に入れてもらう。
どんどん仕事の楽しさを味わっていくんですが、ある時に取材で出会ったロックスターのジョンに夢中になることから、冷静な記事が書けなくなってしまいます。
すると、そこで同僚にアドバイスを受けます。「嫌われ者になるんだ」と。辛口評論家になることで、ドリー・ワイルドという名前で人気が爆発した彼女ですが、そうなったことで今度は自分の心を失っていってしまうという展開になっていきます。





この作品は映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の制作陣が手がけています。
配役も絶妙でして、まず主演のジョアンナ演じるビーニー・フェルドスタイン、彼女は映画「レディバード」の主人公の親友役だった女の子です。地味な女の子からド派手なロック好きに返信する様を見事に演じています。
父親役のパディ・コンシダインはイギリスの「マッドチェスター」という音楽ムーブメントを描いた「24アワー・パーティー・ピープル」に出てましたし、お兄さんの役はモリッシーの伝記映画でギタリストのジョニー・マーを演じていた若い俳優さんなんです。そういったロック映画に出演する俳優さんたち、やっぱりちょっとそういう雰囲気が感じられるので注目して見てください。





そして、主人公ジョアンナが辛口評論家になって、バンドたちをバッサバッサ切っていく文章が、シニカル好きにはたまらない、笑っちゃうんですけど、ネタバレになるのでここでは言いませんが、ちなみに、インタビューで主人公のモデルであるキャトリンさん、インタビューでエド・シーランについてお話ししていました。12年くらい前、まだ有名になる前にテレビに出ているのを見て「もし自分の子供がファンだったら、袋詰めにして湖に沈める」というジョークをツイートしたことがある。今は彼の音楽が好きだし、セクシーでクールだと思っています、と。笑

こういうジョークがお好きな方はめちゃくちゃ楽しい映画です。
さらには「もし人生がうまくいかなかったら」というメッセージも持っている作品です。
映画「ビルド・ア・ガール」は、名古屋センチュリーシネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋18にて今日公開です。





最高ですね。映画でこの曲も使われていましたが涙腺緩みます。

映画ではジョアンナが恋するジョンというミュージシャンが出てきますが彼の人柄もまた素敵です。


posted by なりたま at 00:00| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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