イタリアのラグジュアリー・ファッション・ブランド「グッチ」の実話に基づいた映画ですが、他のファッションブランドの映画と何が違うかというと・・・お家騒動の話になっているところですね。
貧しい家庭出身ですが野心的なレディガガ演じるパトリツィア・レッジャーニ。
とあるパーティーで、イタリアで最も格式高いグッチ家の後継者の一人であるマウリツィオ・グッチと出会います。
パトリツィアの美貌と知性に心奪われた彼は父親の反対を押し切り結婚。
しかし、次第にパトリツィアは一族の権力争いまで操り、強大なファッションブランドを支配しようとするのですが・・・というお話。
一族、ですから、グッチが誰のモノになっていくのかは、候補者が何人かいるわけです。
結婚した段階で、グッチはマウリツィオのお父さんとそのお兄さん(伯父さん)の二人で仲良くやっていて、そのおじさんっていうのがアルド・グッチっていうグッチを世界展開してビジネスを拡大した人で、映画ではアル・パチーノが演じています。重要人物ですね。彼が、自分の息子(映画ではバカ息子って呼んでるんですがw)その息子よりマウリツィオとパトリツィアを可愛がっていくわけです。
じゃ、その息子は・・・っていうと、自分では斬新なデザインや色使いでグッチに新しい風を吹かそうとしている、でも理解されない、なぜか、ちょっと変わり者でクセがあるんですね。そのパオロ・グッチ役を映画「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャレット・レトが演じているんですが、クセがすごいんじゃ〜っていうキャラで、特殊メイクも施しているんで全然ジャレット・レトってわからないんですけど、とにかく彼が出てくるたびにクスッとしちゃいますね。
あと、笑うといえば、アル・パチーノが最初登場するとき日本語なのが映画館で笑いが起きていましたね。時代的に、日本はバブルで高級ブランドが売れまくった時代だったと思うんですけど、そういう描写がいくつか出てくるのでぜひ楽しんでください。
そして、意外だったのが音楽の使い方ですね。
最初に流れる印象的な曲が今流れているジョージ・マイケルの”Faith”。目の前に現れた魅力的な女性に対して「恋の駆け引きはお見通しさ」と言いつつ「でも今は自信がないんだよ」っていうまさにアダム・ドライバー演じるマウリツィオの心境を代弁しているかのようなんですね。
その後に、ドナ・サマーが何曲か使われているさっきかかってたのは”I Feel Love”って曲ですけど、もう1曲”Love To Love You Baby”っていう邦題が”愛の誘惑”っていう曲、これはおそらくちょっとセクシーな意味合いが含まれているんですけど、そういうシーンもあるので、結構効果的に使われていたり・・・New OrderもDavid Bowieも流れます。
そして、Blondieの”Heart of Glass”ですね。
本当に素敵な恋だったのに・・・お願い、私を捨てないで。きっとうまくやっていけるわ、と。
映画は、夫マウリツィオに対してレディ・ガガ、妻のパトリツィアの、復讐、そして殺人に至る姿が描かれていく、という展開になっていきます。
いやぁ、本当に純粋にグッチが好きでグッチの服着てます!って人は見ないほうがいいかもしれないですね。夢が壊れるとまでは言わないですけど、エンターテインメントとしてサスペンス映画を楽しむつもりで見ていただけたらなと思います。
あぁ、でもグッチの歴史のような感じで服とかカバンとかいっぱい出てくるから、やっぱりグッチ好きは見ないとダメかな。笑
映画「ハウス・オブ・グッチ」現在公開中です。
この曲も「雨のように降り注ぐ記憶や感情はあなたによるものなのよ」っていう、夫への愛と執着っていうのが完全に音楽で表現されている、そんな曲です。
ちなみに、イタリア、グッチ家のお家騒動ということなんですが、この作品、本家グッチ家は腹を立てているそうです。
妻による暗殺事件っていうのは事実なんですが、問題なのは人物描写らしくて、さっきお話ししたアル・パチーノやジャレット・レトが演じているグッチ家の人々。
要は、なんか茶化してるんじゃないか、みたいな。小馬鹿に、じゃないですけど。
あとは、レディ・ガガが主演なので、そっちが被害者っぽく描かれていないか、と。
グッチ一族に人物について聞いたりとかしなかったみたい・・・。
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