ZIP-FMではよくオンエアされているシンガーソングライター、Siaの初監督作品となります。
原案、脚本、製作、全てをSiaが担当。で、内容も、自身の実体験です。かつて薬物やアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望した彼女を救ったのが友人や音楽だった・・・その苦しみを乗り越えてきた半生を主人公に託したというもの。そして、その主人公ズーを演じるのが映画「あの頃ペニーレインと」のケイト・ハドソン。そして、注目は妹役!Siaの大ヒット曲”シャンデリア”のMVで踊っている女の子です。
アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きる(ケイト・ハドソン演じる)ズーは、お婆さんが亡くなったという一本の電話を受け、久しぶりに家に帰ります。するとそこで久しぶりに再開したのが自閉症の妹ミュージック。(ミュージックちゃんっていう名前!)
妹と暮らすことになったズーですが、環境の変化に敏感なミュージックとの生活に困惑してしまいます。そこに優しく手を差し伸べてくれたのが、隣に住む男性エボ。3人での穏やかな生活に居心地の良さを覚え始めたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくのですが・・・というストーリー。
この作品、第78回ゴールデングローブ賞(コメディ・ミュージカル)最優秀作品賞にノミネートされました。すごいですね〜。レディガガに続き、こちらは監督としてですがSiaも凄い!
で、このゴールデングローブ賞でケイト・ハドソンは最優秀主演女優賞にノミネートしたので、やはり彼女の演技の貢献も素晴らしいんですが、音楽モノが合うんですよね。
SNSでケイトが歌っているところを見たSiaが少しかすれ気味の声、だけどソウルフルで繊細な歌声に「主人公のキャラクターにピッタリだわ!」とオファーすると、ケイトからも「もちろん!」と即答だったそうです。
で、もう一人。素晴らしいのが妹ミュージック役のマディ・ジーグラーという女優さんというか、ダンサーの方なのかな。表現者っていうんですかね。”シャンデリア”はMVの再生回数が22億回を誇っているんですけど、その理由はやはりこのマディちゃんのダンス、存在感でして、今回の映画では自閉症っていう難しい役なんですけど、常にヘッドフォンで音楽を聴いていて、音楽から色とりどりの世界が広がっているっていうイマジネーション豊かな女の子なんですよ。それが、彼女以外考えられないっていうくらい、Siaの音楽を表現するのが彼女だけなんだと思うんですけど、とにかく凄いし、魅力的!
この映画は、最初から歌とダンスで始まります。それが、セットも衣装もSiaならではのポップカラー。はっきりとした赤とか、オレンジ、ピンク、イエロー、ブルー、グリーン、要は、妹のミュージックの頭の中の世界を表現しているんですけど、何ていうか・・・楽しくもあるし華やかでもあるし、でも、この映画っていうのは、Siaが自閉症のお子さんを抱えている女性と出会ったときに「自分がいなくなってしまったら、誰がこの子を愛してくれるのかしら?」っていう言葉を聞いたことから着想を得たんですって。そう考えると、行動が自分で制御できない意思疎通が難しいかもしれない、そんな子が放つポップカラーをどう輝かせ続けてあげられるのか・・・。
そこには、やはり多様な人々が暮らす社会について考えさせられる作品でもありますし、普通のミュージカルとちょっと違うミュージック・ムービーを楽しむこともできるし、あとは、家族を愛することで自分の心が愛で満たされるっていうことを主人公のズーが知っていくので、それが結構感動するんですよ。ぜひ人を愛しいって思う気持ちもこの映画から感じてください。
映画「ライフ・ウィズ・ミュージック」今日全国公開です。
全曲Siaが映画のために書き下ろしています。
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