今日、渋谷シアター・イメージフォーラムで公開の映画
「私はどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか、そしてあなたは・・・」
デヴィッド・ボウイの名言に
「Once you lose that sense of wonder at being alive, you’re pretty much on the way out…
(生きていることに対する不思議な感覚を失ったら、もう死にかけているということさ。)」
というのがあります。
自分に問うという行為は日頃されている方もいれば、しない、それどころじゃない、という方まで様々いらっしゃると思いますが、その中でも「なぜ生きているんだろう」ということに関しては誰にとっても必要不可欠であり自然な考えなのでしょう。
せっかくなので、この映画でぜひしてみてほしいです!
さぁ、いかがでしょう・・・
「その人はあなたにとって必要?」
「命とは何か?」
「人間として生きるということは?」
この中の一つだけでも、う〜ん、と考え込んでしまいそうですが、これらがひたすら続く新感覚の映画です。
静かに始まるこの映画。
主人公はショートヘアーの女性で、部屋の壁に並べられた写真を一つ一つ見ています。
次のシーンから、その写真に写った場所を探していることに気が付きます。
一緒に暮らしていた男性が突然いなくなってしまったんですね。
東京を写真を手に彷徨い歩きながら、彼女は4人の人物に出会い会話を重ねます。
失うことへの不安、焦燥、自らが信じていたものへの疑問。
様々な想いを掻き立てられながら、次々と立ち現れる”問い”に内なる対話を深め、
彼女は、自らの中にあったはずの何かを埋め戻そうともがくのですが・・・というお話。
海外ですでに高い評価を得ています。
PRISMA Rome Independent Film Awards PRISMA FEBRUARY「BEST FEATURE FILM(最優秀長編映画賞)受賞」
ASTI INTERATIONAL FILM FESTIVAL「Premio del PUBBLICO(観客賞)受賞」
GOLDEN WHEAT AWARDS「BEST FEATURE FILM(最優秀長編映画賞)受賞」
Madrid Art Film Festival「BEST FEATURE FILM(最優秀長編映画賞)受賞」
Logcinema Art Films「BEST FEATURE FILM(最優秀長編映画賞)受賞」
Silk Road Film Awards Cannes「BEST FEATURE FILM(最優秀長編映画賞)受賞」
Across the Globe Film Festival「BEST FEATURE FILMノミネート 最優秀主演女優賞ノミネート(石川 理咲子) 最優秀助演俳優賞ノミネート(小野塚 老)」
World London Film Festival 「Gold Selection選出」
などなど、これでも一部のアワードだけ抜粋していますが、もう受賞しまくってます!
すごいんですよ・・・始まってしばらく無音です。
状況を把握しながら不思議な感覚で夢中になって見ていたら、やっと人の声がしたときには私ビクッとしてしまって。笑
そこから「問い」のセリフのシャワーです。
最初に出会う初対面の女性との会話では、なんでそこまで言われなきゃならないんだ!と、心の中でツッコミもしましたが、そうしているうちに数々の問いを観客が考えるようになるんですね・・・。
北尾和弥監督に、海外から評価された点の一つをお伺いしたところ「漂白された音の部分」とおっしゃっていました。
確かに、いろんな音が四方八方から聞こえてくる渋谷の街のシーンでも、数少ない音しか聞こえていなかったんです。これって、ちょっとした違和感なんですよね。
でも、実際の生活でも周りの音がサイレントになる自分だけの世界ってあるので、そこでだんだん主人公と自分を重ねられていくんだろうなと思いました。
セリフの中で「あなたの記憶は印象でしかない」というのが個人的には印象的で、過去の(特に誰かとのコミュニケーションを)思い出すことがよくあるのですが、時が経ってそれらはおそらく私の都合のいいように映像も含めて塗り替えられているんだろうなぁ・・・
そんなことを色々考えさせられる作品です。
今日からシアター・イメージフォーラムで公開。
名古屋でも上映されるといいですね。
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