2025年10月17日

父子の絆づくりにレシピがあるならば…映画「モロカイ・バウンド」

ハワイを舞台にした映画といえば、

リアルタイムで見てカッコイイ〜と思った「ブルー・クラッシュ」(2002)
同じサーフィンが題材でも実話が元になった感動作「ソウル・サーファー」(2011)

この2本は個人的に思い入れが深いですね。あなたはどの映画ですか?
美しい海、ビーチ、鮮やかな色を添えるレイなどを目にするとハワイ気分に浸ることもできるので、新作でハワイが舞台とわかるとチェックしたりするのですが・・・

ハワイでの生活は自然に囲まれながら穏やかに暮らしているようなイメージがある中で、必ずしもそうではない現実を描いたのがこの作品です。

本日10/17より恵比寿ガーデンシネマ他で公開の映画「モロカイ・バウンド」





ハワイの中でも観光地化されておらず、手つかずの自然が残るモロカイ島。そんなモロカイを離れ、オアフ島で暮らすネイティブ・ハワイアンのカイノアは、ある事情で服役後、仮釈放される。
「前科者」というレッテルに苦しみながら、カイノアは疎遠になっていた息子のジョナサンとの繋がりを取り戻そうとするのですが・・・

というストーリー。
ジョナサン君はとても長い髪の毛を結っていて、言動には出てきませんがネイティブハワイアンでありルーツを大切にするであろうということが伝わってきます。13歳なので多感なお年頃。
そんな彼を学校で待ち伏せして「お父さん帰ってきたから」って言われても、単純に喜べないし、そんなすぐには打ち解けられないですよね。

と思うのは女性だけなのか、ふたりは釣りへ出掛けて会話をしていくうちに自然と信頼関係を築いていきます。

男の子にとってのお父さんの存在とはどのようなものなのでしょうね。
息子を持つ友人が以前そのことについての悩みを話していたのを思い出しました。この映画の感想は、女性と男性では感じることが大きく異なるかもしれません。いずれにしても、主人公カイノアの思いがジョナサン君に伝わってほしいな、と願わずにはいられない映画です。





(少しネタバレの可能性があります)


アリカ・テンガン監督はこの作品に「社会復帰を目指す人々に対する共感を生み出すことを目指している」と語っています。

当たり前ですが、海が青く美しいからといって人々の生活が余裕で豊かになるわけではありません。
どの国にいてもそうかもしれませんが、ほんのちょっとのかけ違いで人生を踏み外すことはあります。ましてや、その背景に貧困があるとすれば・・・

それを理解しようとしたり、助けたいと尽力する人も必ずいて、しかしながらそれはリスクを伴うし、時に傷ついたり他人に理解されないこともあります。
そして、その行為(厚意)に肝心の本人は感謝することもないかもしれません。そんな心のゆとりはないからです。

カイノアを助けようとするのは、まず刑務所まで迎えに行き自分の家に住まわせてあげる妹、そして、彼を見守る保護観察官ですが、映画を見る人ひとりひとりにもその問いを投げかけているようにも思いました。


父と息子の絆は繋ぐことができるのか・・・
その方法があるとするならば、それは何なのか。

映画「モロカイ・バウンド」ぜひ見てみてください。

ちなみに映画とは関係ありませんが、モロカイ島はココナッツにメッセージを書いて郵便局から送れるそうですよ。素敵な所ですね。





この映画、名古屋では11/8にナゴヤキネマ・ノイにて公開となります。
ここって、今池のシネマテークが閉館して、替わりにオープンした映画館なんですね。このバンドから名前とったのかなぁ・・・なんて。
posted by なりたま at 15:28| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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