バンクシーは、神出鬼没の芸術家で、イギリスを拠点に活動しているとのことですけど、世界のあちこちで或る日突然、壁とか橋とかに絵が描くような方で、日本でも東京のゆりかもめの駅の防潮扉で絵が見つかって・・・そのときは都がすぐに撤去して保存してましたよね。笑
というのも、今やバンクシーの作品はものすごい値がつきますからね〜。で、それを本人もわかっていて、自分の作品をオークションで売ってお金にしては寄付をする、昨年であればパレスチナの病院に寄付したり、最近のニュースではコロナがあって医療従事者へのエールをこめた「ゲームチェンジャー」っていう子供が遊ぶお人形(ヒーロー)がマント姿の看護師になってるって作品があるんですけど、それが競売でなんと約25億円で落札されまして、そのお金はイギリスの医療機関や慈善団体に寄付する、とのこと。
こういう風に説明すると、バンクシーっていい人の印象を受けますけど、じゃ世界中のストリートに勝手に絵を描くことはいいのか?とか、彼の作風として社会問題に対して批判的なメッセージを訴えたり皮肉をこめたりしているので、それはどうなんだ?
ということも踏まえて、この展覧会には「天才か反逆者か」というタイトルがついているというわけなんですね。
私は先週末行ってきました。
入ってすぐ見られたのが、コロナで活動もおうち?と騒がれたネズミのトイレアート。
今回訪れたのが2回目だったんですけど、タイミングもあってか作品から考えさせられたことが少し変わりましたね。
例えば「スマイリー・コッパー」っていう戦闘服に身を包んだ黄色いスマイリーがずらっと並んでる作品があるんですけど、それは今みたらやっぱりミャンマーを思わせましたし、
あとは「ブレグジット」っていう大きなEUの旗(EU加盟国の数の星がぐるっと円になってる旗)星の一つを削り取る作業員の姿を描いた作品が港町のドーバーにあって、それはちょうどイギリスがEUから離脱するかっていう絶妙なタイミングだったことから市や建物の所有者がその作品のブルーのEU旗のところだけ白ペンキで塗りつぶすっていう出来事があって・・・それがわかる展示になっているんですけど、それを今見るとイギリスとEUのワクチン問題、それを思い起こさせるんですね。
ま、あとは、消費社会、環境汚染、戦争とか、そういういろんなことを訴えたバンクシーの作品を見ることができます。
ブラーの2003年のアルバム「シンクタンク」のジャケットの絵はバンクシーが描いたもの。
CCTV「監視カメラ」って作品では6つのテレビのスクリーンがあって、そのうち会場で作品見てるお客さんをこっそり監視してるのがあるのですが・・・
今回はそのカメラがどこにあるんだー!って探して、見つけた瞬間「これかー!」って逆にそのカメラにスマホを向けてやりました。笑
逆にスクリーンに映っていた私も見られて(監視されて)いたかもしれませんけどね。
そして、先々週から「ノースイミング」っていう日本初公開となる作品の展示がスタートしました。これは、2006年ロンドンのハイド・パーク近くの湖水泳場(泳げる湖)に設置された標識の作品なんですよ。それがあまりにも馴染んでて、3週間だれにも変だと気づかれなかったものだそうですが、「CAUTION 注意して泳いじゃダメよ」っていう文字とワニのマークが一緒に描かれた作品でしたね。
ラストは「ガール・ウィズ・バルーン」という女の子がハートの赤い風船持った作品で、競売で落札された瞬間にシュレッダーにかけられたっていう・・・覚えてます?その一部始終を撮影した動画がこのバンクシー展では見られます。
「バンクシー展 天才か反逆者か」旧名古屋ボストン美術館で5/31まで開催されます。
まだの方はもちろん、一回行った方も再度訪れてみてはいかがでしょうか(*^_^*)

