ロックミュージシャンの映画といえば、昨年はクイーンの映画が日本でも大ヒットしましたが、この作品がユニークなのは、ミュージシャンの映画ってたいていデビューして成功するところを描くものですが、モリッシーに関しては、これからザ・スミスっていうバンドを組みますよ〜ってところまでが描かれているんですね。
え?じゃ、ザ・スミスのレコーディングシーンとかライブシーンはないの?
はい。ありません。
そんなんで、その映画面白いんですか?
・・・はい。面白いんです。
なぜなら、モリッシーというシンガーソングライターは、それだけの魅力があるからなんですね。のちに成功して、毒舌キャラが浸透します。一方、歌の歌詞でたくさんのひとに勇気を与えたり心の支えにもなります。
なぜ、そういうミュージシャンになったのか、なれたのかっていうのは、彼のデビュー前の人生にあるからなんです。
なので、人生に迷っている人とか、夢を持つことに「持っていいのかな〜」なんて一歩踏み出せないでいる人にもぜひ見てほしい映画です!
1976年イギリス・マンチェスター。学校をドロップアウトしたスティーヴン・モリッシーはライブに通っては批評を音楽誌に投稿するだけの毎日。家計を助けようと就職しても職場になじめず、仕事をサボっては詩を書いていました。そんな時、美大生のリンダと出会い、彼女の一押しでバンドを組みます。初ライブが成功し、ミュージシャンになろうと仕事を辞めるのですが・・・というお話。
モリッシー、こんなにも自分で行動できないウジウジくんだったのか!と、もう私は映画を見ながらヤキモキしてしまいました。笑
(彼の音楽友達アンジーちゃん、希望を与えるリンダ、彼を支えるお母さん、周りの女性たちあってのモリッシー。女性の力は偉大です。)
モリッシー演じる俳優が、映画「ダンケルク」に出演していたパイロット役のジャック・ロウデンなんですけど、モリッシーの放っておけないダメさとキュートさ、また毒をはく早口のセリフや歌うシーンを見事に演じています。
そして、この映画、流れている音楽が最高なんですね。
今お届けしているのがジャマイカ出身のシンガーでミリー・スモールって人。アメリカで大ヒットした60年代の曲です。
他にもスパークス、ロキシーミュージック、セックス・ピストルズ、ニューヨーク・ドールズなど、モリッシーが敬愛しているミュージシャンが盛りだくさん。ニューヨーク・ドールズはファンクラブを立ち上げたのは、モリッシーでしたね。
モリッシー自体が大のミュージック・ラバーなんですが、そんなモリッシーの音楽歴に合わせた選曲となっています。そう考えると、やっぱりちゃんとモリッシーの映画なんですよね。
映画を見終わったら無性にThe Smithsが聴きたくなりますよ〜。"Hand In Glove"とか"What Difference Does It Make?"とか。
ファンの方は、きっといろんなシーンで発見があったりクスッと笑ったりするのでは!?
映画「イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語」ミッドランド・スクエア・シネマで公開です。
モリッシーのNewAL(カバーアルバム)「California Son」リリースされました〜。いえーい!

