今年の後半は忙しくゆっくりブログを書ける時間がありませんでした。
でも、今年もたくさんの音楽に触れました。
昨年と今年はライブやフェスに参加する機会がほぼなかったこともあって、そういう意味ではアルバムの聴き方が少し変わったかもしれませんね。
でも、おうち時間が長かったので、多くのアルバムを聴けたのはよかったのかな。
今回は軽くまとめさせていただきます。
AL「Far In」/ Helado Negro
Hがついていますが読み方はエラド・ネグロ。
ライオンヘアーのおじさまアーティストですが、ニューヨークのインディーシーンはこういう音があっていいですね。
いつまでもライブハウスに通っていたくなります。この秋冬一番聴いたアルバムです。
AL「I Know I'm Funny Haha」/ Feye Webster
今年は大リーグの大谷翔平選手の活躍が本当に楽しく明るいニュースでした。
Twitterでホームラン映像何度も見ましたもんね。(最近は錦鯉ばかり。笑)
そんな中でこの曲もリンクしてたし、アルバムはドリーミーで心地よく浸かってました。
AL「Collapsed In Sunbeams」/ Arlo Parks
去年から番組で応援し続けていたのがアーロ・パークスです。
初めて彼女の曲&声を聴いた瞬間に「あ、これは来るな」というのが確定できるシンガーで、それでも今年デビューアルバムをリリースして想像以上にバックアップがあったのと評価されていることにはビックリしました。もう少しセールスがついてきてもいいのかなぁという印象もあるんですけどね。
若くして人格者な彼女ですので、今後もイギリスを代表するアーティストでい続けるのでしょう。
AL「As Days Get Dark」/ Arab Strap
うわ〜ん、めちゃかっこいい!と唸ったアルバムでした。
90年代はそんなに聴いていなかったんですよね・・・もったいなかったかな。
今年はこのバンドのリリースがあったことで、アラブ・ストラップに影響を受けた後のバンド、新人バンドの聴き方が変わってとてもよかったです。
AL「Bright Green Field」/ Squid
イカさんバンド、スクイッドもArab Strupに影響を受けたバンドの一つですね。
若いのにテクニックもすごくて曲の構成もカッコ良くて、ホント痺れる山椒たっぷりバンドでアルバムかっこいいです。
ダン・キャリーのプロデュースもさすがですが、若手バンドの中で今年は彼らかな。
AL「Home Video」/ Lucy Dacus
Boy Geniusの3人の中から、フィービー・ブリジャーズはグラミーにもノミネートされるほど昨年は多大な評価を受けましたが、今年はジュリアン・ベイカーも素敵で深い作品をリリースし、こちらのルーシー・ダカスはポップな作品を堂々を発表しました。
このアルバムが何度聴いても素晴らしいこと。ポップにしても彼女の良さや個性がきちんと伝わる作品です。
AL「Banned」/ Lightman Jarvis Ecstatic Band, Yves Jarvis & Romy Light-man
ハマって聴いてましたね〜。お兄さんと双子姉妹の合体による新しいバンドだそうで。
野性味溢れると言いますか、お肉で言ったらジビエ料理みたいな濃さが味わえる作品。
フジロックのField of Heavenとかで演ったら凄そうなんだけどなぁ・・・あはは。
AL「In Praise of Shadows」/ Puma Blue
デビューアルバムにはなりますが、ご存知の方はもうずっと前からチェック済みでしょうし来日もしている彼ですが、そんなん云々とにかくウットリ。
ロンドンのSSW&マルチ・インストゥルメンタリストとのことですが、King KluelやRhyeなどがお好きな方にも刺さる歌声でしょう。
コレ系では(ざっくりですみません)一番聴いたのが今年はこのアルバムでした。
AL「Sun」/ Tomemitsu
夏にとにかくよく聴いたのがこのアルバムです。
ロサンゼルスのアーティストですが、まさにヤシの木フォークって感じでダラっとしながら聴いてたかな。笑
AL「You and Me and Everything」/ Toth
アメリカ・ニューヨークのRUBBLEBUCKETというバンドをやっていたアレックス・トスの新プロジェクトで、一昨年のファーストALもめちゃめちゃ良かったんですよね。
今作は2作目となります。ハーモニーを多用して美しくメランコリックなんですが、アレンジがちょっと変わっているというか、CD飛んでる(ってCDで聴いていないんだけど)困惑する瞬間があったり、ドラムもほんのちょっと後にズレていたり、ホーンや合いの手がコミカルだったり・・・
素晴らしい音楽家です。ぜひ聴いてみてください。
あとはこちらに。
なんとなくHip-Hopが少なめだったような気もします。
Japanese Breakfastが今年は大評価されましたね。番組でも紹介できて嬉しかった。
ポップスはアデルやジョン・メイヤーが普通に良かったし、Silk Sonicは流石でしたね。
AL「Isles」/ Bicep
AL「For The First Time」/ Black Country, New Road
AL「Aspects」/ STAR4TA
AL「Jubilee」/ Japanese Breakfast
AL「Ignorance」/ Weather Station
AL「Beginner's Mind」/ Sufjan Stevens & Angelo De Augustine
AL「Wasteland: What Ails Our People Is Clear」/ LICE
AL「Valentine」/ Snail Mail
AL「Flock」/ Jane Weaver
AL「Crawler」/ IDLES
AL「Tape2/FOMALHAUT」/ BERWYN
EP「Bills & Aches & Blues」/ 4ADの40周年コンピ
早くも来年楽しみなリリースがたくさん待ち構えているのでワクワクが止まりません。
番組でまたたくさんオンエアできるといいなぁ。
2021年12月29日
2021年12月17日
ロンドンの60年代はこんな感じでは体験したくない!? 映画「ラストナイト・イン・ソーホー」
番組ではザ・ビートルズとかローリング・ストーンズの曲をよくかけているので、1960年代のイギリスのロックサウンドに割と耳が慣れていらっしゃるジッピーがきっと多いと思うのですが、まさにその当時のロンドンのカルチャー好きにはたまらない作品です。
しかし、この映画、ただのカルチャー映画ではありません。現代と過去、異なる時代の2人の女性の夢と恐怖がシンクロする、タイムリープ・サイコ・ホラー「ラストナイト・イン・ソーホー」が現在公開中です。
ファッション・デザイナーを夢見るエロイーズは、田舎から上京してロンドンに移住してきました。しかし、60年代のスタイルが好きな彼女は今時の女子たちである同級生たちとの寮生活に全く馴染めません。逃げ出すように、ソーホー地区で一人暮らしを始めることにします。
ところが、この新居のアパートで不思議なことが起こるんです。ベッドで眠りにつくと60年代のソーホーにいることに気づきます(タイムリープ、つまり時間を飛び越えちゃったんですね)。
そこには、歌手を夢見る魅惑的なサンディがいて、なんと自分の体や感覚とシンクロしています。その体験が自分の創作活動にも影響を与えて充実するようになり、エロイーズはタイムリープを繰り返していきます。ところが、ある日、夢の中でサンディが殺されているところを見た彼女は、恐怖に怯え、精神を蝕まれてしまいます。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きていることを知り、エロイーズはたった一人で真相を突き詰めようとするのですが・・・というお話。
ソーホーっていうのは、街(地区)の名前ですね。特にこの時代は、映画とかファッション、音楽などが流行して、「スウィンギン・ロンドン」っていう言葉を聞いたことある方も多いと思いますが、日本だとモデルのツィッギーの登場でミニスカートが大流行したことも有名ですよね。
で、映画は、謎解きも入るので最後まで楽しめるんですが、ま、あとは音楽がウォーカー・ブラザーズだったり、ザ・キンクスとか60年代のイギリス音楽がずっと流れてて、気は紛れるんですが・・・ホラーじゃないですか。もう、なんだか知らないけど、私、気づいたら、喉からっからになってました。笑
監督は、「ベイビードライバー」が大ヒットして大きな評価も得たエドガー・ライト監督。
で、女優さんが今見るべき2人ですね。
エロイーズ役が映画「ジョジョ・ラビット」にユダヤ人少女の役で出てたトーマシン・マッケンジー、そしてサンディ役が Netflixのドラマ「クイーンズ・ギャンビッド」でチェスの天才少女の役を演じたアニャ・テイラー=ジョイ。鏡に映るシーンは実際に同時に演技をしていたそうです。
さらに、知っておくと楽しめるのが、エロイーズが住むアパートのオーナーさん、この女性は1階に住んでいるんですけど、その役をダイアナ・リグっていう大女優さんが演じています。
この方、1969年に「女王陛下の007」のボンドガールを演じてた方で、その前はテレビドラマ「おしゃれ探偵」の主役でスウィンギン・ロンドンを象徴するファッション・アイコンのひとりだった女優さんなんですね。彼女が存在としては大きい。
もうひとつは、さっき鏡に映るシーンの話をしましたが、エロイーズとサンディのそばにクローク係の男性がいるシーンがあるんですよ。で、同時に撮影してるってことは、その男性も2人いないといけないじゃないですか。それを何と、ハリーポッター・シリーズの双子のフェルプス兄弟が演じているので、ほんのちょこっとのシーンなんですが、ハリポタファンは見逃さないでくださいね〜。
映画「ラストナイト・イン・ソーホー」、現在全国の映画館で公開中です。
映画ではサンディが歌っているんですが、こちらはオリジナルバージョンで。

しかし、この映画、ただのカルチャー映画ではありません。現代と過去、異なる時代の2人の女性の夢と恐怖がシンクロする、タイムリープ・サイコ・ホラー「ラストナイト・イン・ソーホー」が現在公開中です。
ファッション・デザイナーを夢見るエロイーズは、田舎から上京してロンドンに移住してきました。しかし、60年代のスタイルが好きな彼女は今時の女子たちである同級生たちとの寮生活に全く馴染めません。逃げ出すように、ソーホー地区で一人暮らしを始めることにします。
ところが、この新居のアパートで不思議なことが起こるんです。ベッドで眠りにつくと60年代のソーホーにいることに気づきます(タイムリープ、つまり時間を飛び越えちゃったんですね)。
そこには、歌手を夢見る魅惑的なサンディがいて、なんと自分の体や感覚とシンクロしています。その体験が自分の創作活動にも影響を与えて充実するようになり、エロイーズはタイムリープを繰り返していきます。ところが、ある日、夢の中でサンディが殺されているところを見た彼女は、恐怖に怯え、精神を蝕まれてしまいます。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きていることを知り、エロイーズはたった一人で真相を突き詰めようとするのですが・・・というお話。
ソーホーっていうのは、街(地区)の名前ですね。特にこの時代は、映画とかファッション、音楽などが流行して、「スウィンギン・ロンドン」っていう言葉を聞いたことある方も多いと思いますが、日本だとモデルのツィッギーの登場でミニスカートが大流行したことも有名ですよね。
で、映画は、謎解きも入るので最後まで楽しめるんですが、ま、あとは音楽がウォーカー・ブラザーズだったり、ザ・キンクスとか60年代のイギリス音楽がずっと流れてて、気は紛れるんですが・・・ホラーじゃないですか。もう、なんだか知らないけど、私、気づいたら、喉からっからになってました。笑
監督は、「ベイビードライバー」が大ヒットして大きな評価も得たエドガー・ライト監督。
で、女優さんが今見るべき2人ですね。
エロイーズ役が映画「ジョジョ・ラビット」にユダヤ人少女の役で出てたトーマシン・マッケンジー、そしてサンディ役が Netflixのドラマ「クイーンズ・ギャンビッド」でチェスの天才少女の役を演じたアニャ・テイラー=ジョイ。鏡に映るシーンは実際に同時に演技をしていたそうです。
さらに、知っておくと楽しめるのが、エロイーズが住むアパートのオーナーさん、この女性は1階に住んでいるんですけど、その役をダイアナ・リグっていう大女優さんが演じています。
この方、1969年に「女王陛下の007」のボンドガールを演じてた方で、その前はテレビドラマ「おしゃれ探偵」の主役でスウィンギン・ロンドンを象徴するファッション・アイコンのひとりだった女優さんなんですね。彼女が存在としては大きい。
もうひとつは、さっき鏡に映るシーンの話をしましたが、エロイーズとサンディのそばにクローク係の男性がいるシーンがあるんですよ。で、同時に撮影してるってことは、その男性も2人いないといけないじゃないですか。それを何と、ハリーポッター・シリーズの双子のフェルプス兄弟が演じているので、ほんのちょこっとのシーンなんですが、ハリポタファンは見逃さないでくださいね〜。
映画「ラストナイト・イン・ソーホー」、現在全国の映画館で公開中です。
映画ではサンディが歌っているんですが、こちらはオリジナルバージョンで。
2021年12月03日
ザ・スミス漬けになります。映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」
1980年代、イギリス・マンチェスターにザ・スミス。というバンドがいました。
ZIP-FMでも今後ろでかかってる”This Charming Man”とかオンエアされていたりしますが・・・
ここ5年くらいですと、ボーカリストのモリッシーが来日公演で名古屋に来てくれたり、ギタリストのジョニー・マーがフジロック・フェスティバルに出演したりしていて、存在は知っているという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
日本でもずっと大ファンって人が多くて、クラブイベントだと今でも「ザ・スミス・ナイト」と銘打って一晩中ザ・スミスの曲ばかり流すっていうのもあるくらいですが。
さぁ、そんなザ・スミスを題材にした青春ムービー「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」が今日公開です。
関係者やファンの間で長年語り継がれてきたザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件に着想を得たという作品です。ポイントはアメリカが舞台、ということですね。
コロラド州、デンバー。
ザ・スミスの解散を知ったスーパーで働く女の子、クレオはニュースが流れても普段と変わらない日常に傷ついていました。レコード店で働く男性店員ディーンに「この町の連中に一大事だとわからせたい」と訴えます。
ディーンはクレオをデートに誘いますが、友達が軍隊に入るから仲間と集まると断られ一人に。
するとなんとディーンは拳銃を持って、地元のラジオ局に押し入りザ・スミスの曲をかけろ、と脅し、占拠したスタジオでひたすらザ・スミスの曲をオンエアしていくのですが・・・というお話。
これジャックすることになる地元のラジオ局っていうのが、ヘビーメタル専門の放送局っていうのが面白いんですね。アメリカだとラジオ局がたくさんあるじゃないですか。
細分化されていて、ジャンルごとにラジオ局が存在するので、今回ジャックしたラジオ局がヘビメタ専門っていうのも設定としては不思議じゃない・・・んですが、そのラジオ局にたった一人いるラジオDJっていうのが、スタッズとかKISSのアップリケの付いたGジャンのベストに長髪を一つに結んで髭を生やした、いかにもヘビメタを愛していそうっていうDJなんですよ。
銃を突き付けられらから渡されたザ・スミスのレコードを次々かけていくんですけど、二人のやりとりが、最初はもう笑いの連続です。これヘビメタファンも見たら絶対笑えます。
で、ザ・スミスの曲を聴きながら音楽の話だけでなくプライベートの話にまでなっていって、もう、とにかく・・・いいんですよ。
一方、女の子のクレオちゃんの方は、仲良しの男女4人でパーティーに出かけていくんですが、ザ・スミスファンであることで男性だけど顔にメイクを施しているのをイジられたり、女の子の方も価値観の合わない男の子とのコミュニケーションで、改めて自分の気持ちに気付いて傷付いたりするんですけど、その繊細さが、まるでザ・スミスの曲みたいなので。
馬鹿騒ぎする中で、それぞれ悩みを抱えているっていう描かれ方もすごく良かったですね。
監督はロック作品で有名なスティーブン・キジャックで、ミックジャガー直々の依頼でストーンズの映画手掛けたり、ジャズ・ベースプレイヤーのジャコ・パストリアスのドキュメンタリーを監督した人です。
ザ・スミスの曲が20曲以上使われていて、まるで目くるめく感じです。
ファンの方は絶対に絶対に見てください。見ないと後悔しますよ〜。
映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」今日、伏見ミリオン座、TOHOシネマズ赤池、109シネマズ明和で公開となります。ぜひ足を運んでください。
【超ネタバレです!】
映画始まってすぐ、あんなに本物のThe Smithsが出てくるとは思いませんでした。
しかも結構ラストまで出てくるんですよね。ファンにはたまらないでしょう。
数多くの楽曲の使用許可が出ていることからも、かなり信用性の高い作品なんだなと思いました。
80年代を舞台にした青春ムービーではありますが、完全なスミス映画と言って過言ではない作品です。
ZIP-FMでも今後ろでかかってる”This Charming Man”とかオンエアされていたりしますが・・・
ここ5年くらいですと、ボーカリストのモリッシーが来日公演で名古屋に来てくれたり、ギタリストのジョニー・マーがフジロック・フェスティバルに出演したりしていて、存在は知っているという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
日本でもずっと大ファンって人が多くて、クラブイベントだと今でも「ザ・スミス・ナイト」と銘打って一晩中ザ・スミスの曲ばかり流すっていうのもあるくらいですが。
さぁ、そんなザ・スミスを題材にした青春ムービー「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」が今日公開です。
関係者やファンの間で長年語り継がれてきたザ・スミスファンのラジオ局ジャック事件に着想を得たという作品です。ポイントはアメリカが舞台、ということですね。
コロラド州、デンバー。
ザ・スミスの解散を知ったスーパーで働く女の子、クレオはニュースが流れても普段と変わらない日常に傷ついていました。レコード店で働く男性店員ディーンに「この町の連中に一大事だとわからせたい」と訴えます。
ディーンはクレオをデートに誘いますが、友達が軍隊に入るから仲間と集まると断られ一人に。
するとなんとディーンは拳銃を持って、地元のラジオ局に押し入りザ・スミスの曲をかけろ、と脅し、占拠したスタジオでひたすらザ・スミスの曲をオンエアしていくのですが・・・というお話。
これジャックすることになる地元のラジオ局っていうのが、ヘビーメタル専門の放送局っていうのが面白いんですね。アメリカだとラジオ局がたくさんあるじゃないですか。
細分化されていて、ジャンルごとにラジオ局が存在するので、今回ジャックしたラジオ局がヘビメタ専門っていうのも設定としては不思議じゃない・・・んですが、そのラジオ局にたった一人いるラジオDJっていうのが、スタッズとかKISSのアップリケの付いたGジャンのベストに長髪を一つに結んで髭を生やした、いかにもヘビメタを愛していそうっていうDJなんですよ。
銃を突き付けられらから渡されたザ・スミスのレコードを次々かけていくんですけど、二人のやりとりが、最初はもう笑いの連続です。これヘビメタファンも見たら絶対笑えます。
で、ザ・スミスの曲を聴きながら音楽の話だけでなくプライベートの話にまでなっていって、もう、とにかく・・・いいんですよ。
一方、女の子のクレオちゃんの方は、仲良しの男女4人でパーティーに出かけていくんですが、ザ・スミスファンであることで男性だけど顔にメイクを施しているのをイジられたり、女の子の方も価値観の合わない男の子とのコミュニケーションで、改めて自分の気持ちに気付いて傷付いたりするんですけど、その繊細さが、まるでザ・スミスの曲みたいなので。
馬鹿騒ぎする中で、それぞれ悩みを抱えているっていう描かれ方もすごく良かったですね。
監督はロック作品で有名なスティーブン・キジャックで、ミックジャガー直々の依頼でストーンズの映画手掛けたり、ジャズ・ベースプレイヤーのジャコ・パストリアスのドキュメンタリーを監督した人です。
ザ・スミスの曲が20曲以上使われていて、まるで目くるめく感じです。
ファンの方は絶対に絶対に見てください。見ないと後悔しますよ〜。
映画「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」今日、伏見ミリオン座、TOHOシネマズ赤池、109シネマズ明和で公開となります。ぜひ足を運んでください。
【超ネタバレです!】
映画始まってすぐ、あんなに本物のThe Smithsが出てくるとは思いませんでした。
しかも結構ラストまで出てくるんですよね。ファンにはたまらないでしょう。
数多くの楽曲の使用許可が出ていることからも、かなり信用性の高い作品なんだなと思いました。
80年代を舞台にした青春ムービーではありますが、完全なスミス映画と言って過言ではない作品です。
2021年11月12日
コロナという時代をきちんと残して。映画「HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA」
日本を代表する音楽家、細野晴臣さんのドキュメンタリー映画が今日公開です。
「エイプリルフール」でデビュー、その後「はっぴぃえんど」「ティン・パン・アレー」そして「Yellow Magic Orchestra」として活動、80年代には松田聖子、中森明菜などの楽曲を手がけ、フォーク、ロック、ポップス、テクノ、アンビエント、ワールドミュージック、エレクトロニカなど様々な音楽を探求する一方、映画「万引き家族」ではサウンドトラックも手がけました。
2019年に音楽活動50周年を迎え、初のアメリカ、ソロライブを行ったんですが、そのアメリカ公演を追ったドキュメンタリー映画「SAYONARA AMERIKA」。
映画の中でもおっしゃっていたんですが、2019年、まさか直後にコロナがやってくるとは予想しないわけで・・・このアメリカでのライブは決まっていたんですが、これを映画にするにあたって、
今の自分の考えを入れていこう、コロナで生きることも精一杯な中で感じたことも盛り込みたいということで、細野さん自身も制作に関わっています。
なので、映画の構成としては、アメリカでのライブと観客へのインタビュー、それから細野さんの語りとバンドメンバーとの振り返りトーク、という風になっています。
ライブは2019年5月28日&29日、ニューヨークのグラマシー・シアター。
6月3日、ロサンゼルスのマヤン・シアター。これが、細野さんにとって初のアメリカ、ソロライブだそうです。細野さんはかなり不安だったらしいんですけど、蓋を開けてみたら、NY公演がチケットソールドアウトになって、2日目は追加公演だったんですよね。
映画は、そのライブの開場を待つ、ファンの長蛇の列の映像から始まります。
アメリカ人だらけです!
「好きなアルバムは『パシフィック』100万回聞いた」とか
「構築されていて、躍動感があって、愉快で気が利いている」とか。
「レコードが全部違う。でも音楽家に生涯変わらないでとは思わない」とか、
ファンの方の愛と理解も感じますし、音楽の聴き方がちゃんと自分の解釈があって、この映画のラストにもライブを見たファンの感想がたくさん出てくるんですけど、それを聞いているのも、すごくよかったですね。なんとなく、あー細野さんのファンぽいっていう雰囲気はみんな統一あるのも感じ取れました。笑
細野さんが1947年生まれで、幼少期はアメリカの音楽、映画、アメリカ文化で育っているので、曲紹介のときにそのエピソードが出てきたり、カバーしたアーティストのご本人とかアニメーションとかも出てきて・・・細野さんのアメリカン・ミュージックへの敬意とか愛が詰まっているのが、音楽からもライブそのものからも感じられるので、それが観客に伝わってお客さんも嬉しそう、っていうかすごくいい雰囲気なんですね。
ライブで細野さんのMCを目をキラキラさせて聞いている様子が、こちらも嬉しくなっちゃうので、その辺りもぜひこの映画で楽しんでください。
ライブメンバーは、G/高田蓮、Dr/伊藤大地、Ba/伊賀航、Key/野村卓史
さらに、細野さんのところに、ビーチボーイズの名曲を作ったヴァン・ダイク・パークスや、ラヴィン・スプーンフルなどでも知られるジョン・セバスチャンが訪れますので、それはもう微笑ましいですし、すごい2ショットですし、貴重なショットだと思いますので見逃さないでください。
映画「HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA」は、名古屋センチュリーシネマ、MOVIX三好、ユナイテッド・シネマ豊橋18にて今日公開となります。
アメリカのライブでこの曲、人気でした。AL「フィルハーモニー」から。
「エイプリルフール」でデビュー、その後「はっぴぃえんど」「ティン・パン・アレー」そして「Yellow Magic Orchestra」として活動、80年代には松田聖子、中森明菜などの楽曲を手がけ、フォーク、ロック、ポップス、テクノ、アンビエント、ワールドミュージック、エレクトロニカなど様々な音楽を探求する一方、映画「万引き家族」ではサウンドトラックも手がけました。
2019年に音楽活動50周年を迎え、初のアメリカ、ソロライブを行ったんですが、そのアメリカ公演を追ったドキュメンタリー映画「SAYONARA AMERIKA」。
映画の中でもおっしゃっていたんですが、2019年、まさか直後にコロナがやってくるとは予想しないわけで・・・このアメリカでのライブは決まっていたんですが、これを映画にするにあたって、
今の自分の考えを入れていこう、コロナで生きることも精一杯な中で感じたことも盛り込みたいということで、細野さん自身も制作に関わっています。
なので、映画の構成としては、アメリカでのライブと観客へのインタビュー、それから細野さんの語りとバンドメンバーとの振り返りトーク、という風になっています。
ライブは2019年5月28日&29日、ニューヨークのグラマシー・シアター。
6月3日、ロサンゼルスのマヤン・シアター。これが、細野さんにとって初のアメリカ、ソロライブだそうです。細野さんはかなり不安だったらしいんですけど、蓋を開けてみたら、NY公演がチケットソールドアウトになって、2日目は追加公演だったんですよね。
映画は、そのライブの開場を待つ、ファンの長蛇の列の映像から始まります。
アメリカ人だらけです!
「好きなアルバムは『パシフィック』100万回聞いた」とか
「構築されていて、躍動感があって、愉快で気が利いている」とか。
「レコードが全部違う。でも音楽家に生涯変わらないでとは思わない」とか、
ファンの方の愛と理解も感じますし、音楽の聴き方がちゃんと自分の解釈があって、この映画のラストにもライブを見たファンの感想がたくさん出てくるんですけど、それを聞いているのも、すごくよかったですね。なんとなく、あー細野さんのファンぽいっていう雰囲気はみんな統一あるのも感じ取れました。笑
細野さんが1947年生まれで、幼少期はアメリカの音楽、映画、アメリカ文化で育っているので、曲紹介のときにそのエピソードが出てきたり、カバーしたアーティストのご本人とかアニメーションとかも出てきて・・・細野さんのアメリカン・ミュージックへの敬意とか愛が詰まっているのが、音楽からもライブそのものからも感じられるので、それが観客に伝わってお客さんも嬉しそう、っていうかすごくいい雰囲気なんですね。
ライブで細野さんのMCを目をキラキラさせて聞いている様子が、こちらも嬉しくなっちゃうので、その辺りもぜひこの映画で楽しんでください。
ライブメンバーは、G/高田蓮、Dr/伊藤大地、Ba/伊賀航、Key/野村卓史
さらに、細野さんのところに、ビーチボーイズの名曲を作ったヴァン・ダイク・パークスや、ラヴィン・スプーンフルなどでも知られるジョン・セバスチャンが訪れますので、それはもう微笑ましいですし、すごい2ショットですし、貴重なショットだと思いますので見逃さないでください。
映画「HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA」は、名古屋センチュリーシネマ、MOVIX三好、ユナイテッド・シネマ豊橋18にて今日公開となります。
アメリカのライブでこの曲、人気でした。AL「フィルハーモニー」から。
2021年11月05日
ブラフマンもちゃんと流れます、映画「きのう何食べた?」
累計発行部数815万部を突破した よしながふみによる人気漫画を、西島秀俊・内野聖陽のダブル主演でドラマ化した「きのう何食べた?」。料理上手で倹約家のシロさんと、その恋人で人当たりの良い美容師ケンジの二人の日常とシロさんの手作りご飯を描いた作品は、すぐに大人気となり、2019年4月にテレビ東京系で放送されるとTwitterでは世界トレンド1位になりました。私もリアルタイムで見ていましたが、内野聖陽さんが本当にケンジそのもので大興奮しましたね。
ま、そんなファンの熱も熱い作品の映画化「劇場版 きのう何食べた?」おととい公開となりました。
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士、筧史郎(西島秀俊演じるシロさん)と、その恋人で美容師の矢吹賢二(内野聖陽演じるケンジ)。同居するふたりにとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひとときです。
ある日、シロさんの提案で、ケンジの誕生日プレゼントとして「京都旅行」に行くことになります。
しかし、この京都旅行を機に、二人はお互いの心の内を明かすことができなくなってしまい・・・というお話。
ここまで、お話しすると察していただけると思いますが、同性愛で作品としてはBL系という人もいるかも知れません。原作の漫画は「モーニング」に掲載されて今も続いています。
作者のよしながふみさんは「大奥」を書いていらっしゃった先生でもありますが、、
この「きのう何食べた?」が素晴らしいのは、日常がものすごく尊いものだということがすごく伝わってくる作品なんですね。生きていく上で、自分にとってどんな生活が大事なのか。パートナーや家族を大切にするっていうのはどういうことか、っていう・・・。
で、この作品読んでゲイの方たちのこともいろいろわかるんですけど、コミックの前半何巻かで出てくるのでお話しすると、例えば、親へのカミングアウトをどういう風にしたか、とか、同じ同性愛者の人と出会って付き合うまでどういう風なのか、どういう勇気が必要か、とか。
(このふたりの場合は、住むところがなくなったケンジに「うちに住む?」ってシロさんが誘って、もうそれがしっかりした恋人ってことですよ、みたいな意味合いもあったり・・・)。
あとは、結婚できない同性カップルにおいて、遺産相続を残したい場合どうするか、とか。
今回の映画では、両親に無事ケンジを紹介したシロさんだったんですが、その後再び「やっぱりお正月は彼は連れてこないでほしい」と言われて、そこで、また難局に直面するわけですね。
でも、これって、同性カップルだけに起こるわけじゃなくて、例えば姑が嫁を毛嫌いして困る、とか家族でも親戚でも友人同士でもあったりするじゃないですか。
そういう状況になったときに、この映画でシロさんが何を決断するのか、ケンジにどう向き合って、どう両親を大切にするのかっていうのを見て・・・なんか私は自分の中の何かがスッとしましたね。同じモヤモヤ抱えている人多いと思います。
監督は、最近ではドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の中江和仁。
脚本は、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の安達菜緒子。
仲良しの友人カップル山本耕史&磯村勇斗のドタバタも健在、そして今回新キャストにSixTONESで今NHKの朝ドラに出ている松村北斗が美容師役で登場しています。
大事なお料理のシーン、今回はキャラメルリンゴのトーストや、ローストビーフ、あと鍋のシメのシーンは男性4人でキャッキャしてるので、ぜひ楽しんでください。
笑って、笑って、おいしそーって言って、また笑って、ホロっと涙腺ゆるむ、そんな映画です。
映画「劇場版 きのう何食べた?」現在全国公開中です。
ま、そんなファンの熱も熱い作品の映画化「劇場版 きのう何食べた?」おととい公開となりました。
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士、筧史郎(西島秀俊演じるシロさん)と、その恋人で美容師の矢吹賢二(内野聖陽演じるケンジ)。同居するふたりにとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひとときです。
ある日、シロさんの提案で、ケンジの誕生日プレゼントとして「京都旅行」に行くことになります。
しかし、この京都旅行を機に、二人はお互いの心の内を明かすことができなくなってしまい・・・というお話。
ここまで、お話しすると察していただけると思いますが、同性愛で作品としてはBL系という人もいるかも知れません。原作の漫画は「モーニング」に掲載されて今も続いています。
作者のよしながふみさんは「大奥」を書いていらっしゃった先生でもありますが、、
この「きのう何食べた?」が素晴らしいのは、日常がものすごく尊いものだということがすごく伝わってくる作品なんですね。生きていく上で、自分にとってどんな生活が大事なのか。パートナーや家族を大切にするっていうのはどういうことか、っていう・・・。
で、この作品読んでゲイの方たちのこともいろいろわかるんですけど、コミックの前半何巻かで出てくるのでお話しすると、例えば、親へのカミングアウトをどういう風にしたか、とか、同じ同性愛者の人と出会って付き合うまでどういう風なのか、どういう勇気が必要か、とか。
(このふたりの場合は、住むところがなくなったケンジに「うちに住む?」ってシロさんが誘って、もうそれがしっかりした恋人ってことですよ、みたいな意味合いもあったり・・・)。
あとは、結婚できない同性カップルにおいて、遺産相続を残したい場合どうするか、とか。
今回の映画では、両親に無事ケンジを紹介したシロさんだったんですが、その後再び「やっぱりお正月は彼は連れてこないでほしい」と言われて、そこで、また難局に直面するわけですね。
でも、これって、同性カップルだけに起こるわけじゃなくて、例えば姑が嫁を毛嫌いして困る、とか家族でも親戚でも友人同士でもあったりするじゃないですか。
そういう状況になったときに、この映画でシロさんが何を決断するのか、ケンジにどう向き合って、どう両親を大切にするのかっていうのを見て・・・なんか私は自分の中の何かがスッとしましたね。同じモヤモヤ抱えている人多いと思います。
監督は、最近ではドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の中江和仁。
脚本は、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の安達菜緒子。
仲良しの友人カップル山本耕史&磯村勇斗のドタバタも健在、そして今回新キャストにSixTONESで今NHKの朝ドラに出ている松村北斗が美容師役で登場しています。
大事なお料理のシーン、今回はキャラメルリンゴのトーストや、ローストビーフ、あと鍋のシメのシーンは男性4人でキャッキャしてるので、ぜひ楽しんでください。
笑って、笑って、おいしそーって言って、また笑って、ホロっと涙腺ゆるむ、そんな映画です。
映画「劇場版 きのう何食べた?」現在全国公開中です。
2021年10月27日
映画「クルエラ」はロックだけでなくソウルのチョイスも最高でした!
今朝のZIP-FMは「Disney サウンドトラックDay」ということで、映画「クルエラ」をご紹介しました。
原作は名作アニメーション「101匹わんちゃん」。そもそもこっちの原作って、どのくらいの方がご存知なんでしょうね・・・犬は白に黒ぶちのダルメシアンで、子犬がいっぱい生まれるんですけど、クルエラは毛皮にするためにそれらダルメシアンを捕まえようとするって話ですよね。
ですが、こちら実写版はその悪名高きクルエラの誕生秘話をスタイリッシュなパンクロック映画に仕上げました。
Florence + The Machineが歌う主題歌"Call Me Qruella"。
舞台は、パンクロックが台頭していた1970年台のロンドン。髪の毛の片方半分が真っ白、もう片方が真っ黒の少女エステラは個性が強くやんちゃで、男の子とも喧嘩ばかり。お友達は愛犬しかいません。結局小学校を辞めることになります。何とか生活をしていかなければいけないと、お母さんととあるお城を訪れるのですが、なんとそこでお母さんが亡くなってしまいます。
月日は経ち大人になったクルエラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店に潜り込んでいたある日、伝説的なカリスマ・デザイナー、バロネスと出会うのですが、彼女の元で働いているうちにある真実を知ってしまい・・・というお話。その後エステラは、ファッショナブルで破壊的な復讐心に燃えるクルエラへと変貌していきます。
パンクカルチャーっていうのは、いわゆる一言で言えば「破壊」の文化ですから。笑
パンクロックもそうですし、この当時のイギリスのファッションもそうですし、で、この実写版では本来悪役だったクルエラの誕生秘話をこの”パンク”にスポッと当てはめてみたってことなんですけど、もうそれが絶妙にハマったという感じですね。
で、この作品。コロナの中、アメリカでは今年5月にDisney+の有料オプション「プレミアムアクセス」で公開となったんですが、たった数日でとんでもない興行収入を叩き出しまして、一週間ちょっとで早くも続編の制作に乗り出した、というニュースが出たほどの高評価の作品です。
主演エステラ/クルエラ役を演じるのは映画「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン、そして、カリスマ・デザイナー、バロネス役はエマ・トンプソン。彼女はベテラン女優さんですね。「ハリー・ポッター」シリーズでも有名ですが、クリスマス映画「ラブ・アクチュアリー」でジョニ・ミッチェルを聴きながら涙する女性の役で出ていた方です。このエマ・トンプソンがかなり悪い役をしっかり演じてくれているので、クルエラがどんだけ派手にやっても(復讐しようとしても)応援して見たくなるっていう感じですかね。
そして、音楽がもう最高です!
お酒飲んで百貨店のショーウィンドーをめちゃくちゃにするシーンにナンシー・シナトラを使ったり、バロネスが初めて登場するシーンにドアーズ、また、クルエラがゲリラ的にファッションショーをするシーンでは、Deep PurpleのHushが使われたり、その他、Queen、The Clash、ブロンディなどなど、あらゆるシーン全てで流れているロック、パンクだけでなく、今かかっているOHIO PLAYERSなどソウル系のチョイスもどれもエッジが効いててカッコ良かったです。
番組の選曲がお好きな方には間違いなく楽しんでいただける映画ですので、ぜひ映画「クルエラ」Disney+でご覧になってくださいね。
このカバーも最高でしたね・・・。
原作は名作アニメーション「101匹わんちゃん」。そもそもこっちの原作って、どのくらいの方がご存知なんでしょうね・・・犬は白に黒ぶちのダルメシアンで、子犬がいっぱい生まれるんですけど、クルエラは毛皮にするためにそれらダルメシアンを捕まえようとするって話ですよね。
ですが、こちら実写版はその悪名高きクルエラの誕生秘話をスタイリッシュなパンクロック映画に仕上げました。
Florence + The Machineが歌う主題歌"Call Me Qruella"。
舞台は、パンクロックが台頭していた1970年台のロンドン。髪の毛の片方半分が真っ白、もう片方が真っ黒の少女エステラは個性が強くやんちゃで、男の子とも喧嘩ばかり。お友達は愛犬しかいません。結局小学校を辞めることになります。何とか生活をしていかなければいけないと、お母さんととあるお城を訪れるのですが、なんとそこでお母さんが亡くなってしまいます。
月日は経ち大人になったクルエラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店に潜り込んでいたある日、伝説的なカリスマ・デザイナー、バロネスと出会うのですが、彼女の元で働いているうちにある真実を知ってしまい・・・というお話。その後エステラは、ファッショナブルで破壊的な復讐心に燃えるクルエラへと変貌していきます。
パンクカルチャーっていうのは、いわゆる一言で言えば「破壊」の文化ですから。笑
パンクロックもそうですし、この当時のイギリスのファッションもそうですし、で、この実写版では本来悪役だったクルエラの誕生秘話をこの”パンク”にスポッと当てはめてみたってことなんですけど、もうそれが絶妙にハマったという感じですね。
で、この作品。コロナの中、アメリカでは今年5月にDisney+の有料オプション「プレミアムアクセス」で公開となったんですが、たった数日でとんでもない興行収入を叩き出しまして、一週間ちょっとで早くも続編の制作に乗り出した、というニュースが出たほどの高評価の作品です。
主演エステラ/クルエラ役を演じるのは映画「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン、そして、カリスマ・デザイナー、バロネス役はエマ・トンプソン。彼女はベテラン女優さんですね。「ハリー・ポッター」シリーズでも有名ですが、クリスマス映画「ラブ・アクチュアリー」でジョニ・ミッチェルを聴きながら涙する女性の役で出ていた方です。このエマ・トンプソンがかなり悪い役をしっかり演じてくれているので、クルエラがどんだけ派手にやっても(復讐しようとしても)応援して見たくなるっていう感じですかね。
そして、音楽がもう最高です!
お酒飲んで百貨店のショーウィンドーをめちゃくちゃにするシーンにナンシー・シナトラを使ったり、バロネスが初めて登場するシーンにドアーズ、また、クルエラがゲリラ的にファッションショーをするシーンでは、Deep PurpleのHushが使われたり、その他、Queen、The Clash、ブロンディなどなど、あらゆるシーン全てで流れているロック、パンクだけでなく、今かかっているOHIO PLAYERSなどソウル系のチョイスもどれもエッジが効いててカッコ良かったです。
番組の選曲がお好きな方には間違いなく楽しんでいただける映画ですので、ぜひ映画「クルエラ」Disney+でご覧になってくださいね。
このカバーも最高でしたね・・・。
2021年10月22日
イギリスに実在した音楽ライターの実話青春物語「ビルド・ア・ガール」
今朝ご紹介するのは、イギリスのジャーナリストでベストセラー作家でもあり、TV司会者も務めるキャトリン・モランの若かりし頃を描いた、映画「ビルド・ア・ガール」です。今日公開。
彼女は、16歳の時に週刊音楽雑誌「メロディ・メイカー」で史上最年少のロック評論家として活躍した人で、その当時90年代のロックシーンを体感しては、それを文章で表現してきたわけですが、さぁその評論というのも時代が時代ですからね・・・笑。
1993年、イギリス郊外に暮らすちょっとポッチャリのメガネ女子、ジョアンナ。
売れないのに今でもミュージシャン志望のお父さんと、2人の赤ちゃんが生まれて産後うつのお母さん、部屋をシェアする兄と素直で可愛い小さな弟の7人で暮らしています。
部屋に飾ってある歴史的有名人やアーティストたちと会話するほどの想像力と、学校の課題に何倍もの文字量で応える文才を持っていながら、学校では冴えない生活を送っていました。
そんな日々を変えたい彼女は、ある日、大手音楽情報雑誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功するのですが・・・というほぼ実話のお話しです。
今マニックスが流れていますけど、この映画でジョアンナはライブ自体、初めて体験するんですね。それがマニックスのライブなんですよ。ガツンと衝撃を受ける・・・素敵なシーンで、私は目が潤みましたね。笑
当時は今みたいにSNSなどはないですから、音楽雑誌の持つ影響力っていうのは絶大なんです。ジャーナリストにものすごくパワーがあった時代で、ライターの仕事をするにあたって、主人公ジョアンナもタダでライブが見られるパス(シールみたいな)をもらって中に入れてもらう。
どんどん仕事の楽しさを味わっていくんですが、ある時に取材で出会ったロックスターのジョンに夢中になることから、冷静な記事が書けなくなってしまいます。
すると、そこで同僚にアドバイスを受けます。「嫌われ者になるんだ」と。辛口評論家になることで、ドリー・ワイルドという名前で人気が爆発した彼女ですが、そうなったことで今度は自分の心を失っていってしまうという展開になっていきます。
この作品は映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の制作陣が手がけています。
配役も絶妙でして、まず主演のジョアンナ演じるビーニー・フェルドスタイン、彼女は映画「レディバード」の主人公の親友役だった女の子です。地味な女の子からド派手なロック好きに返信する様を見事に演じています。
父親役のパディ・コンシダインはイギリスの「マッドチェスター」という音楽ムーブメントを描いた「24アワー・パーティー・ピープル」に出てましたし、お兄さんの役はモリッシーの伝記映画でギタリストのジョニー・マーを演じていた若い俳優さんなんです。そういったロック映画に出演する俳優さんたち、やっぱりちょっとそういう雰囲気が感じられるので注目して見てください。
そして、主人公ジョアンナが辛口評論家になって、バンドたちをバッサバッサ切っていく文章が、シニカル好きにはたまらない、笑っちゃうんですけど、ネタバレになるのでここでは言いませんが、ちなみに、インタビューで主人公のモデルであるキャトリンさん、インタビューでエド・シーランについてお話ししていました。12年くらい前、まだ有名になる前にテレビに出ているのを見て「もし自分の子供がファンだったら、袋詰めにして湖に沈める」というジョークをツイートしたことがある。今は彼の音楽が好きだし、セクシーでクールだと思っています、と。笑
こういうジョークがお好きな方はめちゃくちゃ楽しい映画です。
さらには「もし人生がうまくいかなかったら」というメッセージも持っている作品です。
映画「ビルド・ア・ガール」は、名古屋センチュリーシネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋18にて今日公開です。
最高ですね。映画でこの曲も使われていましたが涙腺緩みます。
映画ではジョアンナが恋するジョンというミュージシャンが出てきますが彼の人柄もまた素敵です。
彼女は、16歳の時に週刊音楽雑誌「メロディ・メイカー」で史上最年少のロック評論家として活躍した人で、その当時90年代のロックシーンを体感しては、それを文章で表現してきたわけですが、さぁその評論というのも時代が時代ですからね・・・笑。
1993年、イギリス郊外に暮らすちょっとポッチャリのメガネ女子、ジョアンナ。
売れないのに今でもミュージシャン志望のお父さんと、2人の赤ちゃんが生まれて産後うつのお母さん、部屋をシェアする兄と素直で可愛い小さな弟の7人で暮らしています。
部屋に飾ってある歴史的有名人やアーティストたちと会話するほどの想像力と、学校の課題に何倍もの文字量で応える文才を持っていながら、学校では冴えない生活を送っていました。
そんな日々を変えたい彼女は、ある日、大手音楽情報雑誌「D&ME」のライターに応募。単身で大都会ロンドンへ乗り込み、仕事を手に入れることに成功するのですが・・・というほぼ実話のお話しです。
今マニックスが流れていますけど、この映画でジョアンナはライブ自体、初めて体験するんですね。それがマニックスのライブなんですよ。ガツンと衝撃を受ける・・・素敵なシーンで、私は目が潤みましたね。笑
当時は今みたいにSNSなどはないですから、音楽雑誌の持つ影響力っていうのは絶大なんです。ジャーナリストにものすごくパワーがあった時代で、ライターの仕事をするにあたって、主人公ジョアンナもタダでライブが見られるパス(シールみたいな)をもらって中に入れてもらう。
どんどん仕事の楽しさを味わっていくんですが、ある時に取材で出会ったロックスターのジョンに夢中になることから、冷静な記事が書けなくなってしまいます。
すると、そこで同僚にアドバイスを受けます。「嫌われ者になるんだ」と。辛口評論家になることで、ドリー・ワイルドという名前で人気が爆発した彼女ですが、そうなったことで今度は自分の心を失っていってしまうという展開になっていきます。
この作品は映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の制作陣が手がけています。
配役も絶妙でして、まず主演のジョアンナ演じるビーニー・フェルドスタイン、彼女は映画「レディバード」の主人公の親友役だった女の子です。地味な女の子からド派手なロック好きに返信する様を見事に演じています。
父親役のパディ・コンシダインはイギリスの「マッドチェスター」という音楽ムーブメントを描いた「24アワー・パーティー・ピープル」に出てましたし、お兄さんの役はモリッシーの伝記映画でギタリストのジョニー・マーを演じていた若い俳優さんなんです。そういったロック映画に出演する俳優さんたち、やっぱりちょっとそういう雰囲気が感じられるので注目して見てください。
そして、主人公ジョアンナが辛口評論家になって、バンドたちをバッサバッサ切っていく文章が、シニカル好きにはたまらない、笑っちゃうんですけど、ネタバレになるのでここでは言いませんが、ちなみに、インタビューで主人公のモデルであるキャトリンさん、インタビューでエド・シーランについてお話ししていました。12年くらい前、まだ有名になる前にテレビに出ているのを見て「もし自分の子供がファンだったら、袋詰めにして湖に沈める」というジョークをツイートしたことがある。今は彼の音楽が好きだし、セクシーでクールだと思っています、と。笑
こういうジョークがお好きな方はめちゃくちゃ楽しい映画です。
さらには「もし人生がうまくいかなかったら」というメッセージも持っている作品です。
映画「ビルド・ア・ガール」は、名古屋センチュリーシネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋18にて今日公開です。
最高ですね。映画でこの曲も使われていましたが涙腺緩みます。
映画ではジョアンナが恋するジョンというミュージシャンが出てきますが彼の人柄もまた素敵です。
2021年10月15日
デヴィッド・ボウイが世に羽ばたく前の貴重な瞬間を切り取った映画「スターダスト」
現在公開中の映画「スターダスト」デヴィッド・ボウイの映画になります。
これまでのデヴィッド・ボウイの作品というのは、彼のツアーを追ったドキュメンタリーとか、ずっとそばにいたギタリスト、ミック・ロンソンの映画とか、いろんなのがあるんですが、この作品、デヴィッド・ボウイが世に知れ渡る直前、若かりし頃の一時期を切り取った作品で、しかもデヴィッド・ボウイの楽曲の使用許可が下りなかったという作品です。
時は、1971年。
アルバム「世界を売った男」をリリースした24歳のデヴィッド・ボウイは、世界を目指すため、イギリスからアメリカに渡り、マーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンと全米プロモーションツアーに挑みます。しかし、この旅で、自分が全く世間に知られていないことを知り愕然とします。そんな中で彼が出会ったのが、ベルベッド・アンダーグラウンドやアンディ・ウォーホル。彼らとの交流がデヴィッド・ボウイを刺激し、それは後にヒットする別人格”ジギー・スターダスト”を生み出すことになるのですが、病気を患っている兄の心配もあり・・・というストーリー。
俳優さんがミュージシャンを演じる映画ということで、今回この作品でデヴィッド・ボウイを演じているのは、ジョニー・フリン。代表作は「エマ」とか英国アカデミー賞に輝いた「BEAST」 とかNetflixの映画とか・・・でも日本だとまだそんなに知られていないかもしれませんね。でも、この方は同時にバンドもやっていて、そういうところから抜擢されたそうです。
さらには、今回デヴィッド・ボウイの曲が使えないということで、ジョニー・フリンが1曲書き下ろしているんですが、その曲がよかったですね。
デヴィッド・ボウイの実話のエピソードで、彼がベルベッド・アンダーグラウンドのルー・リードだと思って話していた人が実は違う人だったっていう話があるんですが、それでもルー・リードの音楽的な影響ってすごく大きくて、それをイメージしてのオリジナル曲となっています。
で、今回デヴィッド・ボウイの曲が使えなかったことが私は逆に見ていて良かったんじゃないかなぁと思いました。ジョニー・フリンも外見がデヴィット・ボウイに似ているわけではないので、ただ似せて演じるよりも、この映画は天才と呼ばれたデヴィッド・ボウイが実は自分に自信がなくて、弱くて、売れるためにどうしたらいいか迷いながらもやっぱり失敗する、っていう、これまでほとんど知られていなかかった部分(しかもほぼ真実)っていうところがユニークなので、それが見たい人にはオススメです。カッコ悪いデヴィッド・ボウイは見たくないんだ!っていうファンの方で、もしこの映画を見て描き方に批判する人がいたら、それも納得です。
で、映画とは少し離れますが、時代的にはこの後すぐ人気に火がつくんですけど、その時ツアー写真を撮っていた写真家のミック・ロックさんが語っていた話で、ファッションはキラキラ、ヒラヒラ、女性が履くようなサンダルを履いていたり、メイクしてヘアスタイルも奇抜で、本当に異星人をイメージさせる風貌だったから、72年にライブを観に来た若者たちはあっけに取られていたそうなんですよ。でも、73年になったらみんな熱狂してた・・・
デヴィッド・ボウイがやること、ファッションも全てが「これでいいんだ!俺も私もやりたい!」と魅了されたわけですね〜。
そう考えると、やはりこの変化の瞬間を知るのは面白いと思いますし、実は変化したのにはお兄さんのことも関係したのかなと想像させてもくれます。
映画「スターダスト」現在、伏見ミリオン座で公開中です。
映画を見ると1971年にリリースされたAL「Hunky Dory」の聴こえ方もガラッと変わってきます。
「変わるんだ ターンして個性と向かい合い 他のヤツとは違う人間になるんだ♪」
ちなみにアメリカに行っていたとき、当時の奥さんアンジーのお腹の中には子供がいました。彼女とのやりとりも出てきますが、本当に意見をはっきり言うアメリカ人女性で、彼女がパートナーだったことはよかったでしょうね。子供がこれから生まれるって時は、まだ売れていなかったと考えると・・・すごいですよね、お父さんはその後地球人じゃなくなる!みたいな。笑
若き日のデヴィッド・ボウイが兄テリーと共に車中で声高らかに2人のお気に入りの曲を歌うシーン。
お兄さんの存在が結構大きく影響しているように描かれていました。
二人が声高らかに歌っているのは、アンソニー・ニューリーがサミー・デイヴィスJr.に提供したという"What Kind Fool Am I"という曲です。
これまでのデヴィッド・ボウイの作品というのは、彼のツアーを追ったドキュメンタリーとか、ずっとそばにいたギタリスト、ミック・ロンソンの映画とか、いろんなのがあるんですが、この作品、デヴィッド・ボウイが世に知れ渡る直前、若かりし頃の一時期を切り取った作品で、しかもデヴィッド・ボウイの楽曲の使用許可が下りなかったという作品です。
時は、1971年。
アルバム「世界を売った男」をリリースした24歳のデヴィッド・ボウイは、世界を目指すため、イギリスからアメリカに渡り、マーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンと全米プロモーションツアーに挑みます。しかし、この旅で、自分が全く世間に知られていないことを知り愕然とします。そんな中で彼が出会ったのが、ベルベッド・アンダーグラウンドやアンディ・ウォーホル。彼らとの交流がデヴィッド・ボウイを刺激し、それは後にヒットする別人格”ジギー・スターダスト”を生み出すことになるのですが、病気を患っている兄の心配もあり・・・というストーリー。
俳優さんがミュージシャンを演じる映画ということで、今回この作品でデヴィッド・ボウイを演じているのは、ジョニー・フリン。代表作は「エマ」とか英国アカデミー賞に輝いた「BEAST」 とかNetflixの映画とか・・・でも日本だとまだそんなに知られていないかもしれませんね。でも、この方は同時にバンドもやっていて、そういうところから抜擢されたそうです。
さらには、今回デヴィッド・ボウイの曲が使えないということで、ジョニー・フリンが1曲書き下ろしているんですが、その曲がよかったですね。
デヴィッド・ボウイの実話のエピソードで、彼がベルベッド・アンダーグラウンドのルー・リードだと思って話していた人が実は違う人だったっていう話があるんですが、それでもルー・リードの音楽的な影響ってすごく大きくて、それをイメージしてのオリジナル曲となっています。
で、今回デヴィッド・ボウイの曲が使えなかったことが私は逆に見ていて良かったんじゃないかなぁと思いました。ジョニー・フリンも外見がデヴィット・ボウイに似ているわけではないので、ただ似せて演じるよりも、この映画は天才と呼ばれたデヴィッド・ボウイが実は自分に自信がなくて、弱くて、売れるためにどうしたらいいか迷いながらもやっぱり失敗する、っていう、これまでほとんど知られていなかかった部分(しかもほぼ真実)っていうところがユニークなので、それが見たい人にはオススメです。カッコ悪いデヴィッド・ボウイは見たくないんだ!っていうファンの方で、もしこの映画を見て描き方に批判する人がいたら、それも納得です。
で、映画とは少し離れますが、時代的にはこの後すぐ人気に火がつくんですけど、その時ツアー写真を撮っていた写真家のミック・ロックさんが語っていた話で、ファッションはキラキラ、ヒラヒラ、女性が履くようなサンダルを履いていたり、メイクしてヘアスタイルも奇抜で、本当に異星人をイメージさせる風貌だったから、72年にライブを観に来た若者たちはあっけに取られていたそうなんですよ。でも、73年になったらみんな熱狂してた・・・
デヴィッド・ボウイがやること、ファッションも全てが「これでいいんだ!俺も私もやりたい!」と魅了されたわけですね〜。
そう考えると、やはりこの変化の瞬間を知るのは面白いと思いますし、実は変化したのにはお兄さんのことも関係したのかなと想像させてもくれます。
映画「スターダスト」現在、伏見ミリオン座で公開中です。
映画を見ると1971年にリリースされたAL「Hunky Dory」の聴こえ方もガラッと変わってきます。
「変わるんだ ターンして個性と向かい合い 他のヤツとは違う人間になるんだ♪」
ちなみにアメリカに行っていたとき、当時の奥さんアンジーのお腹の中には子供がいました。彼女とのやりとりも出てきますが、本当に意見をはっきり言うアメリカ人女性で、彼女がパートナーだったことはよかったでしょうね。子供がこれから生まれるって時は、まだ売れていなかったと考えると・・・すごいですよね、お父さんはその後地球人じゃなくなる!みたいな。笑
若き日のデヴィッド・ボウイが兄テリーと共に車中で声高らかに2人のお気に入りの曲を歌うシーン。
お兄さんの存在が結構大きく影響しているように描かれていました。
二人が声高らかに歌っているのは、アンソニー・ニューリーがサミー・デイヴィスJr.に提供したという"What Kind Fool Am I"という曲です。
2021年10月08日
「いいね」獲りの怖さを知るスタイリッシュな映画「メインストリーム」
最新の興行収入は007の最新作が1位に輝きましたが、ダニエル・クレイグにとっては最後の作品。こういう風に、常に世代交代というのは映画の世界にもつきものなわけですが・・・
今朝ご紹介する映画は、なんとゴッド・ファーザーのフランシス・コッポラのお孫さんに当たります。ソフィア・コッポラ監督の姪っ子にも当たる映画名門一家の新星、ジア・コッポラ監督の長編映画2作目となる作品「メインストリーム」が今日公開です。
テーマは「You Tuberの狂乱」です。
夢と野心が交差するアメリカ・ロサンゼルス。20代の女の子フランキーは、スマホで映像を撮影してはYouTubeにアップしていました。それでは生計が立てられないため、夜はコメディバーでアルバイトをするものの、そこに登場するパフォーマーたちには嫌気がさしていました。
そんなある日、目の前に現れた謎の着ぐるみの男。天才的な話術を持つ彼の名はリンク。
彼のカリスマ性に魅了されたフランキーは、同じくバーで働く作家志望のジェイクを巻き込んで本格的に動画制作をスタートするのですが・・・というストーリー。
このリンクという謎の男の役を、映画「アメイジング・スパイダーマン」の主役だったアンドリュー・ガーフィールドがカリスマ的にスリリングに演じています。
このリンクが演者、つまり動画のスターになって、彼が破天荒な行動をすればするほどYouTubeの再生回数が爆発的に伸びるわけです。そうすると、このSNSの「いいね」っていうのは、媚薬のようなものですよね。よく言えば自信になって創作意欲やアイデアがどんどん湧いてきて、実際スターダムを駆け上がっていくんですが、それが行き過ぎたとき、「いいね」欲しさに過激なことを繰り返したり、攻撃をしたり・・・そうすると今度は批判も当然ありますから、そこでこの若い3人がどのように変化していくのか、関係はどうなっていくのか。
そして、そもそもリンクという人物は一体何者なのか・・・と。
日本でYouTuberの方たちがコロナ禍にもかかわらず飲み会をやって叩かれたことあったじゃないですか。。そのニュースで「YouTuberって結構横つながり(交流)があるもんなんだなぁ」って私は驚いたんですけど、でも今、人気とかアクセス数を上げるためには、それってすごく大事で疎かにはできないものなんでしょうね。映画の中にも、人気が出始めたリンクを招いて人気YouTuberたちが集まって喋る動画制作のシーンがあったんですけど、その新参者を味方にするか敵にするかの見極める感じの雰囲気みたいなものもあって、興味深かったですし、、
しかも、SNSだと、シカトをできなかったり言葉の受け止め方のコントロールが難しかったり、コミュニケーションのとり方が難しい・・・若い子たちも上手くやっているようでできてない、追い詰められたりしてね・・・なんか考えさせられました。今聞いてる親御さんジッピーの中にも、さぞかし複雑な思いでお子さんを見守ってらっしゃる方もいるんじゃないですかね。
SNSの現実社会に切り込んで皮肉る手法っていうのは、ソフィアコッポラにとても近いものは感じたんですけど、このカルチャーっていうのは、きっとソフィアでは撮れなくて、ジア・コッポラ監督だからこそ撮れた作品だと思います。SNSの持つ、人気が出れば出るほどコントロールの効かない世界の恐ろしさ、ぜひ堪能してください。
ちなみに、動画撮影にのめり込んでいく女の子フランキーを演じているのは、これまた2世俳優のマヤ・ホーク。俳優のユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘さんでいらっしゃいます!
もう娘たちの時代・・・なのか?笑
ということで、映画「メインストリーム」今日ミッドランド・スクエアシネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋18、MOVIX三好で公開です。
音楽のチョイスも少しソフィア・コッポラ的なセンスを感じます。
ジア・コッポラ
1987年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。フランシス・F・コッポラの孫にして、ソフィア・コッポラの姪。写真家としても活動する傍ら、水原希子を起用したユナイテッドアローズのCMディレクターや様々なMVの監督としても活躍、若いながらコッポラファミリーの一員として着実にキャリアを重ねている。そのキャリアからファッション業界とも精通しており、2016年にはGucciのPre-Fallのコレクションと関連した短編フィルムも発表。前作『パロアルト・ストーリー』(15)に続き、長編映画作品2作目にあたる本作でも脚本と監督を務めた。
今朝ご紹介する映画は、なんとゴッド・ファーザーのフランシス・コッポラのお孫さんに当たります。ソフィア・コッポラ監督の姪っ子にも当たる映画名門一家の新星、ジア・コッポラ監督の長編映画2作目となる作品「メインストリーム」が今日公開です。
テーマは「You Tuberの狂乱」です。
夢と野心が交差するアメリカ・ロサンゼルス。20代の女の子フランキーは、スマホで映像を撮影してはYouTubeにアップしていました。それでは生計が立てられないため、夜はコメディバーでアルバイトをするものの、そこに登場するパフォーマーたちには嫌気がさしていました。
そんなある日、目の前に現れた謎の着ぐるみの男。天才的な話術を持つ彼の名はリンク。
彼のカリスマ性に魅了されたフランキーは、同じくバーで働く作家志望のジェイクを巻き込んで本格的に動画制作をスタートするのですが・・・というストーリー。
このリンクという謎の男の役を、映画「アメイジング・スパイダーマン」の主役だったアンドリュー・ガーフィールドがカリスマ的にスリリングに演じています。
このリンクが演者、つまり動画のスターになって、彼が破天荒な行動をすればするほどYouTubeの再生回数が爆発的に伸びるわけです。そうすると、このSNSの「いいね」っていうのは、媚薬のようなものですよね。よく言えば自信になって創作意欲やアイデアがどんどん湧いてきて、実際スターダムを駆け上がっていくんですが、それが行き過ぎたとき、「いいね」欲しさに過激なことを繰り返したり、攻撃をしたり・・・そうすると今度は批判も当然ありますから、そこでこの若い3人がどのように変化していくのか、関係はどうなっていくのか。
そして、そもそもリンクという人物は一体何者なのか・・・と。
日本でYouTuberの方たちがコロナ禍にもかかわらず飲み会をやって叩かれたことあったじゃないですか。。そのニュースで「YouTuberって結構横つながり(交流)があるもんなんだなぁ」って私は驚いたんですけど、でも今、人気とかアクセス数を上げるためには、それってすごく大事で疎かにはできないものなんでしょうね。映画の中にも、人気が出始めたリンクを招いて人気YouTuberたちが集まって喋る動画制作のシーンがあったんですけど、その新参者を味方にするか敵にするかの見極める感じの雰囲気みたいなものもあって、興味深かったですし、、
しかも、SNSだと、シカトをできなかったり言葉の受け止め方のコントロールが難しかったり、コミュニケーションのとり方が難しい・・・若い子たちも上手くやっているようでできてない、追い詰められたりしてね・・・なんか考えさせられました。今聞いてる親御さんジッピーの中にも、さぞかし複雑な思いでお子さんを見守ってらっしゃる方もいるんじゃないですかね。
SNSの現実社会に切り込んで皮肉る手法っていうのは、ソフィアコッポラにとても近いものは感じたんですけど、このカルチャーっていうのは、きっとソフィアでは撮れなくて、ジア・コッポラ監督だからこそ撮れた作品だと思います。SNSの持つ、人気が出れば出るほどコントロールの効かない世界の恐ろしさ、ぜひ堪能してください。
ちなみに、動画撮影にのめり込んでいく女の子フランキーを演じているのは、これまた2世俳優のマヤ・ホーク。俳優のユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘さんでいらっしゃいます!
もう娘たちの時代・・・なのか?笑
ということで、映画「メインストリーム」今日ミッドランド・スクエアシネマ、ユナイテッド・シネマ豊橋18、MOVIX三好で公開です。
音楽のチョイスも少しソフィア・コッポラ的なセンスを感じます。
ジア・コッポラ
1987年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。フランシス・F・コッポラの孫にして、ソフィア・コッポラの姪。写真家としても活動する傍ら、水原希子を起用したユナイテッドアローズのCMディレクターや様々なMVの監督としても活躍、若いながらコッポラファミリーの一員として着実にキャリアを重ねている。そのキャリアからファッション業界とも精通しており、2016年にはGucciのPre-Fallのコレクションと関連した短編フィルムも発表。前作『パロアルト・ストーリー』(15)に続き、長編映画作品2作目にあたる本作でも脚本と監督を務めた。
2021年09月23日
映画「MINAMATA」たくさんの人に見てほしい問題提議&アート的な作品でした。
今日が秋分の日、祝日ということで今日公開の映画がいくつかあります。その中のひとつが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「チャーリーとチョコレート工場」「シザーハンズ」など個性的なキャラクターを演じてきたジョニー・デップの最新作「MINAMATA」です。
驚くのは先ほどあげた強烈なキャラは全くチラつかないほど、もうジョニー・デップだって意識することがない完璧な演技です。演じているのはフォトジャーナリズムの歴史に多大な功績を残したユージン・スミス。水俣病を世界に発信したアメリカ人カメラマンです。
1971年、ニューヨーク。報道写真家のユージン・スミスは、「LIFE」の編集長のボブに、自分の回顧展で「LIFE史上最高の写真家だ」とスピーチしてくれ、と頼みますが断られてしまいます。腕は一流でも輝かしい時代は過ぎ去り、金もなく安酒に溺れる日々を送っていました。そんな時に日本のCM撮影の仕事で訪れた、通訳のアイリーンから、日本の大企業チッソが、熊本県水俣市の海に垂れ流している工場排水によって、病気になり命を落としている人々を取材してほしいと頼まれるのですが・・・というお話。
実話になります。このユージン・スミスは、第二次世界大戦の沖縄戦の取材中に大ケガを追っていて一度は断るんですね。でも、アイリーンが置いていった水俣の人々の写真を見て、その後「LIFE」に連絡をとり、この水俣病と大企業チッソという会社を追うことになるんですが、なんせ相手がデカいですから・・・そう簡単に事は進まないんですね。
で、アイリーンと一緒に水俣市を訪れて被害者家族のところに取材に行きます。このお父さん役を浅野忠信が演じていたり、チッソ社を訴える側の役を真田広之、環境活動家の役に加瀬亮、そして、チッソ社の社長を國村隼が演じていまして日本からも有名俳優が多数出演。
ストーリーは、障害を持ったり、亡くなってしまった人の家族とユージン・スミスは関わっていく中で、本人も大変な目に遭いながら、世界を変える写真を撮影することになるという展開になっていきます。ちなみに、映画で詳しくは描かれませんが、アイリーンは両親がアメリカ人と日本人の女性なんですけど、ユージン・スミスと結婚してジャーナリストとしても夫婦としてもパートナーとなりますね。
ということで、1975年に発表された写真集「MINAMATA」を映画化したような作品なんですが、監督はニューヨーク出身で環境問題にも深く関わってきたアンドリュー・レヴィタスという方で、水俣を訪れたのはもちろん、出演者やスタッフ用に400ページもの資料を用意したそうです。真田広之さんが役者以外でも色々手伝ってくれたそうで、看板書いたりしたそうですよ。
さらに、音楽は我らが教授、こと坂本龍一が手がけています。ピッタリでした・・・。
私は試写会で見させていただきましたが、とてもわかりやすく伝わる作りです。
誰かどこかを責めすぎることなく、闘う人々もヒーローな感じには描いていないですし、日本人らしい内に秘める怒りや悲しみの感情表現もきちんと日本に寄せていると思いました。
ラストシーンがネタバレになっちゃうので言いませんが、ぜひ見てほしいです。
美しさがあって、その背景にあるものや伝わるものがたくさんあるシーンとなっています。
自然環境に配慮していこうっていう今の世の中で、この作品は世界中の人たちに響く作品になると思います。ま、日本の出来事なのでちょっと複雑ですけどね・・・。
でも、時間も経っていますし、未だに補償問題も解決していない、ということも踏まえて、この機会にぜひ映画を見て知ってください。
映画「MINAMATA」今日全国公開です。
カメラとか撮影がお好きな方も必見。
ニューヨークのパートでは70年代のコダックフィルム、日本のパートでは70年代のフジフィルムを使用。ビンテージカメラも使用しています。
また、水俣での音は、水とか風、虫、鳥、雷などの環境音を録音して使うというこだわりがあったそうです。
驚くのは先ほどあげた強烈なキャラは全くチラつかないほど、もうジョニー・デップだって意識することがない完璧な演技です。演じているのはフォトジャーナリズムの歴史に多大な功績を残したユージン・スミス。水俣病を世界に発信したアメリカ人カメラマンです。
1971年、ニューヨーク。報道写真家のユージン・スミスは、「LIFE」の編集長のボブに、自分の回顧展で「LIFE史上最高の写真家だ」とスピーチしてくれ、と頼みますが断られてしまいます。腕は一流でも輝かしい時代は過ぎ去り、金もなく安酒に溺れる日々を送っていました。そんな時に日本のCM撮影の仕事で訪れた、通訳のアイリーンから、日本の大企業チッソが、熊本県水俣市の海に垂れ流している工場排水によって、病気になり命を落としている人々を取材してほしいと頼まれるのですが・・・というお話。
実話になります。このユージン・スミスは、第二次世界大戦の沖縄戦の取材中に大ケガを追っていて一度は断るんですね。でも、アイリーンが置いていった水俣の人々の写真を見て、その後「LIFE」に連絡をとり、この水俣病と大企業チッソという会社を追うことになるんですが、なんせ相手がデカいですから・・・そう簡単に事は進まないんですね。
で、アイリーンと一緒に水俣市を訪れて被害者家族のところに取材に行きます。このお父さん役を浅野忠信が演じていたり、チッソ社を訴える側の役を真田広之、環境活動家の役に加瀬亮、そして、チッソ社の社長を國村隼が演じていまして日本からも有名俳優が多数出演。
ストーリーは、障害を持ったり、亡くなってしまった人の家族とユージン・スミスは関わっていく中で、本人も大変な目に遭いながら、世界を変える写真を撮影することになるという展開になっていきます。ちなみに、映画で詳しくは描かれませんが、アイリーンは両親がアメリカ人と日本人の女性なんですけど、ユージン・スミスと結婚してジャーナリストとしても夫婦としてもパートナーとなりますね。
ということで、1975年に発表された写真集「MINAMATA」を映画化したような作品なんですが、監督はニューヨーク出身で環境問題にも深く関わってきたアンドリュー・レヴィタスという方で、水俣を訪れたのはもちろん、出演者やスタッフ用に400ページもの資料を用意したそうです。真田広之さんが役者以外でも色々手伝ってくれたそうで、看板書いたりしたそうですよ。
さらに、音楽は我らが教授、こと坂本龍一が手がけています。ピッタリでした・・・。
私は試写会で見させていただきましたが、とてもわかりやすく伝わる作りです。
誰かどこかを責めすぎることなく、闘う人々もヒーローな感じには描いていないですし、日本人らしい内に秘める怒りや悲しみの感情表現もきちんと日本に寄せていると思いました。
ラストシーンがネタバレになっちゃうので言いませんが、ぜひ見てほしいです。
美しさがあって、その背景にあるものや伝わるものがたくさんあるシーンとなっています。
自然環境に配慮していこうっていう今の世の中で、この作品は世界中の人たちに響く作品になると思います。ま、日本の出来事なのでちょっと複雑ですけどね・・・。
でも、時間も経っていますし、未だに補償問題も解決していない、ということも踏まえて、この機会にぜひ映画を見て知ってください。
映画「MINAMATA」今日全国公開です。
カメラとか撮影がお好きな方も必見。
ニューヨークのパートでは70年代のコダックフィルム、日本のパートでは70年代のフジフィルムを使用。ビンテージカメラも使用しています。
また、水俣での音は、水とか風、虫、鳥、雷などの環境音を録音して使うというこだわりがあったそうです。

