2021年03月24日

音楽は割とブラック系でこれが合ってました、映画「トムとジェリー」

全国公開中です映画「トムとジェリー」





♪トムとジェリー 仲良く ケンカしな♪  わぁ、懐かしい。
大好きだった方いらっしゃるんじゃないですか?日本でテレビアニメとして放送されたのは1964年(昭和39年)だそうです。そうですよね〜、生まれた時からあったってイメージですもん。

器用だけどツメが甘くてお調子者のトム
見た目は可愛いけれどずる賢いイタズラねずみのジェリー。

今回舞台はニューヨークです。





現代のお話で実写版ですね。まさかクラシックなキャラクターのトムとジェリーがそこにピタッとハマるとは思わなかったんですけど、今の技術ってすごいですね。人間とトムとジェリー、しっかり馴染んでひとつのストーリーに仕上がりました。こんな感じなら、私の世界にも出てきてくれないかなぁ・・・あ、でも部屋めちゃくちゃにされたら困るか〜とも思ったんですけどね。笑

楽器の演奏が得意なトムはセントラルパークでキーボードを弾いて路上生活をしていました(ちょっとスティービーワンダー風?)。そこに久々の再会で現れたジェリーとケンカしたことで、トムはキーボードもチップも失ってしまいます。一方ジェリーはニューヨークの最高級ホテル「ロイヤルゲート」に居候し快適な生活を送ります。
そのホテルには、新入りのイベントプランナー、ケイラが経歴を偽って仕事をしていました。ネズミがホテルにいることが問題になり、ネズミ駆除を任されたケイラはトムを雇い入れます。
そんな中、世界中が注目するセレブカップルのウェディングパーティーが行われることになるのですが・・・というストーリー。





映画が始まると、もう最初から最後まで”あの”トムとジェリーなので、もう楽しくて終始微笑みっぱなしだったんですけど、トムが、挟まれるは、押しつぶされるは、車にひかれるは、感電するわ、で相変わらず「痛そ〜」な目にあってばっかりで。笑
わかります?トムが壁とか突き抜けると、その壁がトムの形になってるみたいな。
それもこれも全てジェリーのせいなんですけどね。
でもジェリーはなんか可愛くて許されちゃうんですよね。

誕生から80年というトムとジェリーですが、今回の映画のために二次元の原画を製作したのがイギリスとアメリカの総勢29人のアニメーターだそうで、描いた原画はトータルで2万5000点以上にも及ぶそうです。苦労もあったと思いますが、トムとジェリー愛も十分に伝わってきます。


そして、もうひとつ、
この映画の楽しむべきポイントは音楽がジュークボックスのように次々と流れることなんですね。





結構R&BとかRAP、SOUL色が強くて、ここ最近の曲だとブルーノマーズとかリゾとかも使われてますし、懐かしいところだと、A Tribe Called Questとか今流れているジョデシィ、先ほどのジャギド・エッジ、T-Pain、それからFlo Rida、DJシャドウなどなど、そういうサウンドがトムとジェリーに自然に合ってるところが不思議でもあり、音楽に乗りながら見られてよかったです。

映画「トムとジェリー」まだの方はぜひご覧なってください。





そういえば、映画の中にトムの中の天使と悪魔がいるんですけど、日本語吹き替え版は、霜降り明星のせいやさんと粗品さんが担当。これよかったですよ〜。
posted by なりたま at 15:49| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月17日

Tune-YardsやVashti Bunyanなど音楽がサイコーでした。映画「Babyteeth」

現在公開中の映画「Babyteeth」。私個人的にも好きなテイストの作品でした。
昨年公開された映画「ストーリー・オブ・マイ・ライフ/私の若草物語」で、長女をエマ・ワトソン、次女をアカデミー賞常連のシアーシャ・ローナン、四女を日本でも「ミッドサマー」がヒットしたフローレンス・ピューが演じていましたが、この作品「Babyteeth」は三女のエリザ・スカンレンが主演の映画です。





16歳の女子高生ミラは、ある日電車のホームで不良少年モーゼズと出会い、恋に落ちます。両親はミラの初めての恋を心配し、猛反対するのですが、ミラは怖いもの知らずで自分を特別扱いせず接してくれるモーゼズに惹かれ、彼との刺激的でカラフルな日々を駆け抜けていく・・・というお話。

なぜ、自分を特別扱いしないモーゼズに心を開くのか、っていうと、主人公のミラ、実は病を抱えていて残された命があとわずかなことをわかっているんですね。自分が生きられる時間があとどれくらいなのかを知るっていうのは、怖さは絶対的にあると思うんですが、そのときに「どうすれば自分らしく生きられるのか」ということも同時に強く思うと思うんです。それが、なおさら思春期の16歳というところで、反抗期だったり、恋愛などの初めての経験の輝きだったりっていうのが、切ないけどキラキラしています。





監督はアメリカの有名な雑誌ヴァラエティ誌で「2020年注目すべき映画監督10人」に選ばれ、香港、シンガポール、アフリカ、オーストラリアで育った女性監督シャノン・マーフィーさんなんですけど、この作品に関しては、子どものころ育った香港の景色、ノイズや視覚的な刺激の強い世界観が影響しているとのことでした。

音楽要素が強い作品で、主人公のミラはヴァイオリンの英才教育を受けていて、母がピアノを弾く人、その母を好きだった男がミラのヴァイオリンの先生なんですけど、演奏シーンもあれば、レコードをかけて語るシーンもあって、お話自体が音楽と常に絡んでいるっていうのがすごく良かったです。
また、そのレコードでかかるソウルの曲とかも最高ですし、さらに今バックで流れているTune-Yardsとかイギリスのフォークシンガー、バシュティ・バニヤンなど、音楽がストーリーの美しさと切なさを彩っていたのが印象的でした。





ミラが、居場所がなく悪そうなひとりの青年と出会い、それまで窮屈だった生活や思いを彼になら吐き出せる中で、その彼も含めての家族とのお話となるんですが、

一言で「家族っていいね」とは言えないんです。
辛くて薬に頼るのが・・・全員だったり(苦笑)、そういう今にも壊れそうな人たちが、精一杯の中で、家族でいることを丁寧に描いている作品です。
ミラは、髪の毛を剃って、鮮やかなグリーンのウィッグをつけて過ごします。
ファッションも可愛いですし、おうちのインテリアや食器などもすごく素敵なので、そういうのに興味がある方にもオススメの作品です。


ヴェネチア国際映画祭では、最優秀新人賞、ベストカップル賞、ビサト・ドーロ部門最優秀作品賞、そして、サウンドトラック部門・審査員特別審査員賞を受賞しています。
現在、伏見ミリオン座公開中の映画「Babyteeth」ぜひご覧ください。
posted by なりたま at 19:12| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月12日

アジアン・アメリカンの魅力が存分に伝わってくるディズニー最新作「ラーヤと龍の王国」。

新時代のディズニーのヒロインといえば誰を思い浮かべますか?
「アナと雪の女王」シリーズのエルサ、「モアナと伝説の海」モアナとかでしょうか。
新しいヒロインの名はラーヤ。自分だけを信じてきた”ひとりぼっち”の救世主ラーヤが、バラバラになった龍の王国を救うため、伝説の”最後の龍”シスーの力を蘇らせる冒険を描いたスペクタクル・ファンタジーディズニー映画の最新作「ラーヤと龍の王国」が公開中です。





かつて聖なる龍に守られていた”クマンドラ”という王国、そこでは人と龍が共存し平和に暮らしていました。しかし、ある日のこと、突如現れた魔物によってすべての龍が犠牲になってしまいます。残された人々は信じ合う心を失い、王国は分断。「龍の石」の守護者一族の娘ラーヤは、バラバラになった世界を再びひとつにするために戦士となり、伝説の「最後の龍”シスー”」を探す旅にでるのですが・・・というお話。

なぜ、人を信じられなくなってしまったのか・・・大きな出来事があるんです。
大好きなお父さんが、理想主義的な人物で5つに分かれてしまったクマンドラは、きっと自分たちの想いでまたひとつになれると信じているんですね。
だけど、じゃ他の4つの地はどうか、というと、う〜ん。と。今私たちが生きている世界と一緒ですね。国境がなぜ存在するのか。分かれて別の国になってしまった理由はなんだろう。過去のことを許し、思いやり、再び仲良くなるには・・・そんな想像さえしてしまいます。

物語では、お父さんを失ったことで、主人公のラーヤは自分だけを信じて生きていくんですが、そんな彼女の相棒がトゥクトゥクっていって、ペットのようでもあるんですが、乗り物にもなります。可愛い。そして、伝説の龍シスー、割とすぐに出てくるんですけど、ノリがいいっていうかポジティブシンキングで「うわぁ、こういうアメリカ人女性いるー」みたいな。笑
誰が声優やってるのかと思ったらアジア系アメリカ人で映画「フェアウェル」でゴールデン・グローブ賞の主演女優賞に輝いたオークワフィナだったんですね。ラッパーでもあるひとなんですけど、シスー役がすごくいい感じ。で、他人をすぐ信じちゃうっていうところでも、物語がかなり笑えてラーヤとも名コンビになっていくんですね。





この作品、ディズニー初の東南アジアのプリンセスとなります。なので、ラーヤはベトナムの「かぶり笠」みたいなさんかくの帽子をかぶっているんですね。取材のために訪れたという、タイ、ベトナム、カンボジア、シンガポール、ラオス、インドネシアと、海に浮かぶ数々の国・・・私は行ったことがないんですけど、それぞれの国の雰囲気の違いとかが、きっと映画にも反映されているんだろうなぁとも思いますし、海に囲まれた小さな国々の魅力がこの映画で伝わってくるので、出てくる辛そうなスープとかの食べ物も美味しそうなんですが、ちょっと旅してみたいなって思いました。ちなみに、ラーヤの声を演ってるのは、両親がベトナム戦争を逃れて難民としてアメリカにやってきた映画「スターウォーズ/最後のジェダイ」のローズ役だったケリー・マリー・トランなんですよね。

こういう配役を見てみても、アジア系への親しみっていうんですかね、ひとつのこれもまた多様性を表してアメリカ人として肯定した作品であるんだと思います。
強いて言えば、強いのがみんな女性のキャラで、そこは偏りがあるかな、とも思ったんですが、これに関しても今の世の中を表していて、求められているものなんでしょうね。
ディズニーがこういうメッセージを発しているのは、とても意味があることです。

映画「ラーヤと龍の王国」公開中です。





だから、主題歌もこの方なんですね。日系アメリカ人のジェネイ・アイコ。


posted by なりたま at 17:53| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月28日

2021年2月に聴いた、なりたまとめ。

あっという間に時が過ぎてしまい、このまとめも3月に入ってから書いています。
2月はメンタルもフィジカルも絶不調で、ヨガをやってなんとか心は落ち着かせていたのかな・・・
でも日々オンエアがあるので、やっぱり音楽とリスナーさんに助けられているんでしょうね。
今は元気です。よかった。こんなときにライブに行けないって・・・ね〜!

2020年のアルバムを聞くことが多かったですが、ここでは新作を。






今月はこれですね。Wolf Alice(ウルフアリス)の新曲。
涙をさそうエンディングテーマくらい沸き立つものが感じられるピアノ曲。ニューアルバムは6月ですね。楽しみ!
クールビューティーなボーカルのエリーちゃんは、昨年はMura Masaの曲にフィーチャーされていましたね。





南ロンドンのシンガーソングライター、ジェイコブ・アレンのプロジェクトPuma Blue(プーマ・ブルー)。
今月は彼のデビューアルバム「In Praise of Shadows」で、切ない気持ちになったり、心落ち着かせたり、したかな。
最も生でライブが見たいアーティストのひとりです。レッチリに影響受けて音楽始めたっていうのはへぇ〜って思った。





若手の米フォークSSW、Julien Baker(ジュリアン・ベイカー)は新作「Little Oblivions」で高い評価を得ましたね。
外見は可愛くて静かな印象の方ですが、腕全体にはバッキバキのタトゥーが入っていて、来日公演行きましたが、お口がひん曲がるくらいパッションを前面に出して歌う彼女。今作では、そんな彼女の熱情がしっかりサウンドやリリックに現れたと思います。
アレンジが豊かになりましたね。さらにギターはもちろん、ピアノ、シンセサイザー、ドラム、ベース、バンジョー、マンドリンなど、ほぼ全ての楽器を彼女が演奏しているんだそうで、マルチなインストゥルメンタリストなところも驚きですが素晴らしい。
"Favor"は、フィービー・ブリジャーズとルーシー・ダッカすが参加しているのでBoy Geniusのファンには嬉しいですね。ちなみに、Phoebe Bridgersには"Kyoto"という曲がありますが、ジュリアンには"Tokyo"という曲があります。笑





イギリスのPeter BrewisとDavid Brewisのブルーイス兄弟によるField Music(フィールド・ミュージック)。Brewisって牛肉スープを意味するそうなんですけど、そういうファミリーネームがあるんですね。
いいですよ〜。2005年デビューなのでもう結構活動されているバンドなんですけど、ここ最近の音の流行がたまたまでしょうけどField Musicに重なっていると思うので、4月にリリースされるAL「Flat White Moon」はぜひチェックしてほしいです。この曲番組でかけようっと。





Sun Kill Moon(サンキルムーン)は、元Red House Paintersっていう有名なスロウコアのバンドのフロントマンだったMark Kozelekっていう人のプロジェクト。2015年の来日公演に行った時は、ドラムとキーボードのメンバーはいたものの、ほぼ一人のギターパフォーマンスっていうんですかね・・・いわゆる想像する"バンド"とは違うものを見せつけられて感動したことを覚えています。
今回のNewAL「Lunch in the Park」は結構パソコンで作ってるんじゃないかなぁ・・・どうなんだろう。新鮮に聴けます。





新鮮といえば、Clap Your Hands Say Yeah、4年ぶり新作「New Fragility」から。
DIYでずっとやってたんですね。Ounsworthのフウェ〜ホワァ〜としたクセの強いボーカル、でもこの歌声があるから末長くバンドができるんですね。なんだろう、ちょっと微笑みながら聴いちゃった。





たまたまいろいろ聴いていた時に見つけたJunaco。なんて読むんだろう。
ロサンゼルスのポップデュオだそうで、LEON BRIDGESとかSPOONとかカバーしてるんですよ〜。
お天気の良い日に聴くと気持ちいいですね。





清々しいです。元The Pains Of Being Pure At HeartのKip Bermanによるソロプロジェクト、The Natvral。"v"ですけど、きっと"ザ・ナチュラル"って読むんでしょうね。
なかなかの歌い上げ系。続く"New Moon"って曲もギターロック曲で(ちょっと音色が面白いんだけど)、4/2にデビュー・アルバム「Tethers」がリリースされますが、ジャケットがギターを奏でるイラストなので、コンセプトがはっきりしていて好感が持てます。





大御所Tindersticks(ティンダースティックス)様。
1991年結成なので30年になるんですね。活動は停止したり再開したりとありましたが、それでも長く続けてこられてるっていうのはいいなぁと思います。NewAL「Distractions」はYouTubeでもアルバム丸ごと聴けますね。太っ腹。こういうののほうが気分をハイにしなくても踊れるので、普段聴くには心地いいんですよね〜。暗い・・・かな。笑





Daft Punkの解散・・・ショックでした。
この映像ご覧になった方は同じ気持ちかと思いますが、爆発しちゃうのはなんか本当に寂しいですよね。この衝撃を与えられる、というのは、ダフトパンク自身にとっても悩んだ末の大きな決断だったのかなと思います。
2000年くらいにフランスのハウスムーブメントがあり、造語ですが”フレンチタッチ”と呼ばれ大きなムーブメントになっていました。それに憧れたのもあって私はパリで過ごすことにしたので、それはDaft Punkがいなければ実現することはなかったので、なんというかただただ感謝しかないです。
ダフトパンクの貢献度はむちゃくちゃ大きいと思います。三角いっぱいのイルミネーション、松本零士とのコラボレーション。ホント異次元の世界に連れてってくれたし、煌びやかな中でダンスする楽しさを教えてくれました。ありがとう!ダフトパンク!!


そういえば、早朝の番組「Rolling Out!」に「最近こういうの聴いてます!」ってオススメのインディバンドを教えてくださるジッピーがいて嬉しいです。ありがとうございます。

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2021年02月17日

映画「37セカンズ」邦画ではめちゃオススメ作品です。

先日「日本アカデミー賞」のノミネートが発表された時に、ある映画評論家の記事に「これらの作品がなぜノミネートされないのだろう」みたいなことを書いていまして、それをきっかけに私は今朝ご紹介する映画を見ました。で、私も「こういう作品がノミネートされたらいいのに」ってやっぱり思いました。とはいえ、後日発表された「第94回キネマ旬報ベストテン」で日本映画第6位にランクイン。昨年少し公開されていたようなのでご覧になった方もいるかもしれません。映画のタイトルは「37セカンズ」です。





障害を持った女の子の成長物語です。
海外の評価が高い作品で、「ベルリン国際映画祭」では「新人監督賞」にノミネートし、「パノラマ観客賞」と「国際アートシアター連盟賞」をダブル受賞。その他の国の映画祭でも数々ノミネートされたり受賞したりしています。

そんな「37セカンズ」ですが、37セカンズっていうのは37秒ってことですね。
生まれた時に37秒息をしていなかったことで、体に障害を抱えてしまった主人公がユマちゃんっていう女の子。23歳。お母さんと二人暮しで、お風呂とか身の回りの世話はすべてお母さんがしてくれています。

車椅子生活なんですが、お仕事はしていまして、何してるかっていうと漫画を描いてお金をもらっているんです・・・ただし親友のゴーストライターとして。その親友はちょっとコスプレっぽいことをしながらユーチューバーもしてバンバン表舞台でも活躍してて人気者。自分は陰の存在。そういう毎日がだんだん息苦しくなってきたユマが、ある日、自分の漫画をもっていろんな出版社をあたります。すると、ちょっとアダルトな漫画専門のところで、板谷由夏さんが演じている編集長に「人生経験が少ない作家に、いい作品は書けない」ま、もうちょっとストレートにいうと「経験はあるのか?」ってことを言われて、ユマはインターネットで調べてデッサンしたりするんですが、これがエスカレートして、母に内緒で夜の街に繰り出し、大人の世界を知っていく、っていうストーリー。

私は障害者の方の性の話っていうのは本で何冊か読んでいるので少し知ってはいるんですけど、電話してホテルに来てもらうプロ方って言ったらいいですかね、そういう風俗に頼ることって普通にあるんですけど、ユマちゃんもチャレンジするんですよ・・・。
度胸ありますよね。それで、ハプニングがある中で、新しい出会いがあったりして、ユマちゃんのそういう勇気ある(あるいは無謀な?)行動から、家族を結びつける方向へと事は進んでいきます。





主人公ユマを演じたのが、これまた役と同じく脳性麻痺をわずらっている演技初挑戦という佳山明(かやまめい)。 約100人の応募の中から選ばれたそうです。20歳を過ぎて少し大人になった彼女の、夢を追いかける純粋さと、性に対しての好奇心、それから艶やかさみたいなものがちゃんと入り混じる演技が素晴らしかったです。

作り方がすごくポップなところがあって、仕事中のシーンでは漫画が使われたり、あとは何と言っても途中で流れる音楽が今欧米でも人気を誇るCHAIってところが、かなりパワー与えています。見終わった後、ものすごく爽やかな気持ちになりましたね。エンディングテーマもCHAIの"Neo"でした。

監督はHIKARIさんという方で、アメリカで学んで、現在はスターウォーズ・シリーズのJ・J・エイブラムス監督やクウェンティン・タランティーノ監督と同じ事務所に所属しています。今ハリウッド作品のオファーもあるそうなので、これからもっともっと有名になられるでしょう。

映画「37セカンズ」全国で公開中なんですがZIPエリアは残念ながら現在はやっていなくて、私はNetflixで見たんですが、最新の情報によると2/20土曜日(金曜深夜)午前0時50分からNHK Eテレで放送されますのでぜひこの機会に。年齢制限ありですけど、NHKで放送していいのかな・・・笑。


posted by なりたま at 18:48| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月13日

映画「マンク」がアメリカの映画人に支持される理由がなんとなくわかった気がした。かな。

現在、伏見ミリオン座で公開中、Netflix作品となります映画「マンク」。
監督は「ソーシャル・ネットワーク」や「ゴーン・ガール」の鬼才デヴィッド・フィンチャーです。マンクっていうのは、クラシックの名作で「市民ケーン」っていう映画があるんですけど、その脚本家ハーマン・J・マンキウィッツを描いた作品。マンクはマンキウィッツの愛称ですね。Netflixではすでに配信されているので見たんですが・・・この作品「市民ケーン」がわかっていないとちんぷんかんぷんです。なので、まずは「市民ケーン」のお話から。





本当に「Mank/マンク」は難易度5段階でいったら「5」だな〜ってくらいの作品で、私は何にも考えないで1回見たときにあんまり意味がわからなくて、それで「市民ケーン」を一度見てから「マンク」の2回目を見ました。これ、大変かもしれませんが、両方見ると面白いです。

まず「市民ケーン」は、1941年の作品で、モデルとなったのは新聞王と呼ばれた大富豪ウィリアム・ランドルフ・ハーストという人で、死ぬ間際に「ROSEBUD(バラの蕾)」という言葉を残していったことから、ケーンについて取材することになった記者が、その「バラの蕾」の謎を解き明かそうとするっていうお話。
ケーンの生涯を描いているんですが、重要なのは彼には女優のマリオン・デイヴィスっていう愛人がいて、ケーンは彼女のために映画会社まで作ってしまったっていう、これ実話なんですけど、そのマリオンも「市民ケーン」では2番目の奥さんとして登場します。
で、この新聞王のハーストって「売れるのであれば捏造しろ」っていう人で、それで発行部数がどんどん伸びて、新聞社で成功すると、次はラジオ局も買収してメディア王になり、その人気で政界にまで進出した人なんですよね。それが「市民ケーン」では描かれていて、さらにはストーリーとしては、その主人公ケーンが衰退していって生涯を終えるっていう話なので・・・。

で、結果「市民ケーン」は、その年のアカデミー賞9部門にノミネートされたんですが、映画を不快に思ったハーストがそれを権力を使って邪魔したことでも有名です。ただ、その後、この「市民ケーン」は、アメリカ映画協会の「アメリカ映画ベスト100」で1位になったり、10年おきに選ばれるイギリスの「批評家が選ぶ史上最高の映画ベスト10」で5回連続1位に輝いています。なので、そんな歴史に残る名作の脚本を手がけたマンクについて描かれた作品っていうのは、大注目作でもあるし、批評家や映画関係者には早くも大きな評価を得ていて、今年のアカデミー賞もNetflix作品で初めて作品賞を受賞するのではないか、とも言われています。





ということで、映画「Mank/マンク」ですが、マンクを演じるのはゲイリー・オールドマンです。アルコール中毒でハリウッドの問題児ながら茶目っ気のある役を見事に演じています。史実を基にしていますが、ノンフィクションではありません。脚色しています。描いているのは、マンクがどんな人で、脚本をどんな風に書き、なぜ最初はこだわらなかった自分の名前を最終的にクレジットさせることにしたのか。あとは、ハーストの愛人だったマリオンとマンクは映画の中で仲がいいんですよ。その会話がウィットに富んでいて面白かったです。

脚本はデヴィット・フィンチャー監督のお父様であるジャック・フィンチャー。
2003年にはお亡くなりになっています。実はこの作品の着想って30年も前だったそうで、でも映画を白黒のモノクロにすることや音声をアナログにするということに、ずっと誰からも理解を得られなかったんだそうです。それが今Netflixっていう配信サービスができたことで映画化が実現した。興行収入にこだわらないカルチャー映画の製作が実現できるようになった・・・というわけなんですね。

1930〜1940年代の話ではあるのですが、女性の描かれ方は今っぽさを感じました。マンクの周りにいる女性たち、例えばマンクの脚本をタイピングするイギリス人女性役のリリー・コリンズとか、ハーストの愛人マリオン役のアマンダ・セイフライド。マンクの奥さん役など、女性たちの描かれ方が男性と同等な立場な感じにシーンを作っているのがよかったですね。

そして、音楽はNINのトレント・レズナーが担当しています。時代に合わせて1940年代に存在する楽器しか使っていないというこだわり。音楽で雰囲気を味わうだけでも楽しめます。

映画「Mank/マンク」ぜひご覧ください。アカデミー賞ではいくつの賞を受賞していくでしょうかね〜。

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2021年02月03日

激しいメタルのサウンドから静寂の世界へ放り出されたドラマーの決断は。映画「Metal of Sound」

先日アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が2020年の映画トップ10を発表しました。AFIが選ぶ映画というのは、その年のアカデミー賞ノミネート作品のリストといっても過言ではないほど権威があるんだそうで、そこにノミネートされた作品のひとつが映画「Sound of Metal」。聴覚を失っていくドラマーを描いた作品です。




(日本のprime videoには日本語の字幕がありますのでご心配なく。)


あらためてこの作品は、突然耳の聞こえが悪くなる病気に直面したヘヴィメタルのバンドのドラマーが主人公の映画です。邦題も入れると「Sound of Metal〜聞こえるということ」となります。

主人公のルービンは彼女のルーとトレイラー暮らし。(キャンピングカーみたいな車ですね。)アメリカ中を横断しては、彼女はボーカル&ギター、彼はドラムを叩くバンドでライブをする日々を送っています。
メタルバンドなので、ルービンは見た目も迫力があって、体じゅうタトゥーバリバリで、金髪のショートヘアー。朝食を準備しながらスクワットと腕立て伏せをしているんですね。で、ラブラブのふたりは抱き合ってダンスするシーンもあったりして・・・。

そんなある日のこと、キーーーーーと耳鳴りがします。翌朝咳をすると、音がうちにこもるんです。お医者さんに診てもらうと自分の耳で聞こえるのは2割程度だということがわかります。耳の状態が急に悪化し、キャリアとアイデンティティを失うことを恐れるルービン。自暴自棄になる恋人を新しい環境に適応させるため、ルーは彼をろう者の施設に預けるのですが、というお話。

主演のルービン役は、リズ・アーメッド。スターウォーズのスピンオフ映画「ローグ・ワン スターウォーズ・ストーリー」とか「ヴェノム」に出演。今回の映画での演技がめちゃくちゃ評判がよいので、もしかすると賞レースで最優秀男優賞に名前が連なるかもしれません。





ライブ中に、音が聴こえていない中でドラムを叩いているというシーン。音がなくなっていくところとか、すごくリアルなんですね。

で、ろう者の施設に入るんですけど、代表の人でカウンセラーみたいな人が出てきて、その人は唇を読むことができるんですけど、その人が今度は言葉を発するとパソコンのスクリーンに喋った言葉が全部出てくるんですよ。それで、会話をするんですね。
共同生活をするろう者の人たちの食事シーンとか、あと、ルービンがこどものろう者の学校に入れてもらって手話を習得するんですけど、不思議と字幕なしでも何を言っているのかがわかるような映画の作りになっていて、ろう者の人たちの生活の一部がわかるっていうのだけでも新鮮な作品でした。ニックネーム(愛称)ってあるじゃないですか。ろう者は「サインネーム」っていうんですね。そういのも知ることができたり。

で、主人公のルービンも生活が慣れていくと、子どもたちにドラムを教えるようになるんです。そうやって自分を取り戻していく中で、新しい価値観にも目覚めていく・・・という。ひとりの青年の人生の選択を描いた作品でもあります。また、ろう者たちによるデフ・コミュニティーのシーンが多いですが、恋愛映画としても結構深い内容になっていると思います。そして、タイトルが「サウンド・オブ・メタル」というところも、映画を観終わったあとに非常に腑に落ちるタイトルになっていますので、注目してみてください。

映画「Sound of Metal〜聞こえるということ」現在amazon prime videoで配信中です。


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2021年01月31日

2021年1月に聴いた、なりたまとめ。

元旦から放送でした2021年の始まり。
おみくじは大吉だったので、プライベートもお仕事もコロナで大変な世の中も全部いい方向に進んでいくはず。
それまでとにかく耐えて乗り越えたいですね。
元気になるにはやっぱり音楽。どうぞ今年もよろしくお願いします。

アルバムは昨年リリースのを引き続き聴いていますが、新曲も続々です。





うぉ、MVかっけー。8分越えの楽曲からいきましょう。
現役大学生がWarpと契約しました。イカさんバンドSquid(スクイッド)。
イギリス・ブライトンで結成されたバンドでリードボーカルがドラマーというのもユニーク。
バイオリンや金管楽器が入っているのも耳を引きますが、後半のホラーな女性のシャウトのスリリングさもたまりません。
5月にデビューアルバム「Bright Green Field」リリース。





スマホ音が入るので、ボーっとしてるとびっくりしちゃうアメリカ・イリノイ州のバンドOhtis。
2019年にデビューしているカントリー・ロック・バンドとのことなんですが、この新曲からはいわゆるカントリーさは感じないかな。
今月1月とは思えない暖かい日が多かったので、こんなゆるゆるのサウンドに揺られて踊るのもGOODでした。
Stef Churaは女性ロックアーティストで一昨年のアルバムはCar Seat HeadrestのWill Toredoがプロデュースしています。メガネギター女子の彼女もぜひチェック。





年明けて最初に胸打たれまくったラナ・デル・レイ新曲。
Chemtrails(ケムトレイル)というのは、飛行機を追う飛行機雲(Contrail)のような筋状の白い雲ようなもので、今世界中で地球温暖化に照らし合わせて話題となっているケミカルなコントレイル。今は定着していますが造語ですね。
化学物質を含んでいるので・・・と、これから日本でも取り上げられるワードかもしれません。





リリースされたばかりですが今月のベストアルバムです。ポストパンク・ガールズ・バンド、goat girl(ゴート・ガール)の2ndAL「On All Fours」から。
生前のマークEスミス(The Fall)が気に入っていたバンドとしても有名ですが、アルバムそれぞれの曲を聴いているといろんなジャンルのサウンドが混ざっていて、知識の豊富さと技術の高さが伺えます。プロデューサーは、先ほどのSquidやFountaines D.C.、Black Midiなどを手がけるダン・キャリー。今、彼がプロデュースしているものは個人的にすごく好きなんだなぁ・・・。
"The Crack"はイントロだけ聴いていると、フランツみたい。笑





この曲のホームセッションがすごくお気に入りで聴いていたのですが、よくよくチェックしてみたら、BBCの2021年の注目の新人「Sound of 2021」に選ばれていたんですね。





今年は春のコーチェラ、6月のグラストンベリーの開催中止がすでに発表されているので、フジロックもまぁ危ういのですが、もし野外で思いっきり踊り明かせるならBicep(バイセップ)がよかったなぁ・・・。





フジロックに出演したことのあるFKA Twigs、新曲はヘディ・ワンとフレッド・アゲインとのコラボ曲。
たくさんのゲストやダンサーが登場していますが、ここで表現されているのは「目に見えない抑圧者や差別と闘うことの難しさ」だそうで、アメリカとはまた違うイギリス人たちの表現の仕方を芸術的に見ることができます。
にしても、相変わらず動きが独特で美しいですわね〜。





このコラボはびっくりしました。スウェーデンのエレクトロ・バンドLittle Dragonとアメリカン・シンガーMoses Sumney。
モーゼズ・サムニーはクルアンビンとのコラボもありましたが、R&Bを超えたいろんなジャンル、アーティストのサウンドにその美声を乗せることができるんですね。リトル・ドラゴンのボーカル、日系女性ユキミ・ナガノとのハーモニーも素敵です。





Arlo Parks(アーロ・パークス)待望のデビューアルバム「Collapsed In Sunbeams」から。
昨年は"Eugene"からずっと番組でもご紹介してきましたが、すでに公開されている曲が大いにも関わらずアルバムは充実感たっぷり。
90s〜00sにかけて女性R&Bシンガーが続々登場して盛り上がった中で、India ArieとかErykah Badu(エリカ・バドゥ)のドライでスモーキーな感じのボーカルが大好きだったんですが、彼女たちに出会った時のような高揚感をアーロ・パークスでは感じました。





今年もコロナさんとのお付き合いになります。日本も含め世界はどうなっていくのか・・・。
自分の未来も考えちゃうね〜。


今年はどんな音楽の聴き方になるのだろうか。
楽しめるもの、リラックスできるもの、時代を反映するもの、メッセージソング。
たくさんキャッチしてご紹介していきたいですね。






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2021年01月28日

1月のネイルはCowネイルでした。

今年最初のネイル、気合い入れて左右 描きました。


カウネイル.jpg


今年の干支、丑さんです。


カウとオレンジネイル.jpg


キレのない稲妻。笑

新しいカラー買おうかな・・・。


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2021年01月20日

悩む女子高生役ジョー・エレン・ペルマンが可愛かった。映画「ザ・プロム」

先月Netflixで配信がスタートし、現在伏見ミリオン座で公開中の映画「ザ・プロム」。
監督はテレビドラマ「glee」のライアン・マーフィー。出演は、ハリウッドの大女優メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン、アメリカのトーク番組司会者でコメディアンのジェームズ・コーデン、そこに舞台俳優たちも加わるミュージカル映画となります。





プロムってわかります?

アメリカは日本より一年多い高校4年制になりますが、卒業間近の4年生がちょっとドレスアップして楽しむ卒業パーティーみたいなものですね。それがダンスパーティーっていうのがアメリカらしくて・・・映画でいうとジョン・トラボルタとオリビア・ニュートンジョンの「グリース」、あれがプロムを描いた代表作ですよね。
で、特徴といえば、ダンスパーティーなのでお相手を見つけて誘ってエスコートしたりされたりしてお出かけする・・・と。

この作品、数年前にミュージカルとして上演されたものの映像化なんですが、実は実話をもとにできあがった作品でして、それが何かっていうと2010年に女性の恋人を同伴しようとした女子高生がいて、なんと学校がそれに反対。プロムを中止して、非公式のプロムを推奨したというのでアメリカ全土で問題視されたそうなんですね。
要は、同性愛は学校としては認めません、というLGBTQに対しての姿勢ととれる行動だったということなんですが、女性ファッションメディア「VOGUE」のこの映画の紹介サイトには、この作品の舞台をインディアナ州にしたのは、ペンス副大統領がインディアナ州知事だったときに成立させた法律のことが載っていました。なので、ジェンダーフリーを訴えた作品ということになります。


ストーリーはニューヨークが舞台です。
元大人気舞台俳優のディーディー(メリル・ストリープ)と(ジェームズ・コーデン演じる)バリーは、新作ブロードウェイ・ミュージカルが大コケしてしまい、役者生命の危機が訪れ大ピンチ。
一方、インディアナ州の田舎町では、恋人同士の女子高生エマとアリッサがカップルとしてプロムに参加しようとするのですが、それが問題となり、プロム自体が中止となってしまいます。

そのことを知ったディーディーとバリーは役者のイメージを挽回しようと、同じくキャリアアップを図るアンジー(ニコール・キッドマン)らとともに計画を練ってインディアナに向かうのですが、高校生たちや学校と関わりを持つうちに騒動が起き、やがてそれは奇跡を呼び起こし・・・というお話。

落ちぶれた俳優たちがヨコシマな気持ちで人助けをしようとする、その道中から学校に乗り込んでいくところまでも面白く描かれていました。メリル・ストリープは、恋が訪れるっていう展開になるんですが、そのあたりの演技がさすがでしたし、純粋な女子高生によってニコール・キッドマン演じるアンジーもよき理解者になっていく・・・っていう、ストーリーはありがちかもしれませんが、メリル・ストリープとニコール・キッドマンがミュージカルをやっているということろで、ぜひ楽しんでみてください。

あと、ジェームズ・コーデンは洋楽好きの方は「カープール・カラオケ」車の中でドライブしながら歌う番組、あのMCの人ですね。彼はイギリス人なんですが、ハリー王子とメーガン妃の結婚披露宴に呼ばれていたそうで、それだけでもすごいのに、なんとハリー王子と兄のウィリアム王子、父のチャールズ皇太子の即興ダンスバトルの司会を務めて、大盛り上がりしたそうなんですね。日本だと知名度が低いんですが、アメリカ&イギリスは国民的人気の人です。





映画「ザ・プロム」現在公開中でNetflixでも見られます。
posted by なりたま at 19:54| movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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